センター概要
経緯と目的
「医療過誤 救う人育って」承諾番号1036
南山大学経済学部在学中に医療過誤の犠牲となり、22年に及ぶ長期療養の後に生涯を閉じられた故稲垣克彦氏のご両親、稲垣克巳・道子ご夫妻から、2006年4月、ご子息の死を無駄にしないことを念願し、医療過誤被害者の相談、救済、医療事故裁判に通暁した法曹育成を目的とする寄付お申し出をいただきました。
「人間の尊厳のために」を教育モットーとする南山大学では、このご寄付を「稲垣克彦基金」として受け入れ、南山大学法曹実務教育研究センターを設置しました。
南山大学法曹実務教育研究センターは、このような稲垣氏のご寄付の趣旨を踏まえ、これまで、法曹とりわけ弁護士に必要な面接・交渉の技術、調査・分析能力、法廷尋問技術等を向上させるための実践的な教育と研究を行うことを目的として、愛知県弁護士会の会員有志等とも連携を取り、医療問題に関しては、毎年模擬医師尋問を実施するとともに、各種専門分野における研鑽のためのセミナー(研修会・講演会)等を実施しております。セミナー等の実施にあたっては、現在弁護士として活躍する南山大学法科大学院の修了生にも講師を依頼するなどして、若手弁護士の相互研鑽の場となるような企画を実施しています。社会の変化、時代のニーズにあわせて、新たなテーマをも取り入れて、より充実したセンター運営に取り組んで行きたいと考えております。
事業内容
センターでは、法科大学院の学生に対する実務教育の研究のほかに、法曹(特に若手法曹)を対象とした研修(卒後研修)等も視野に入れて、以下の事業を行います。
1.法科大学院性に対する実務教育の研究と実践
(1) 法科大学院生に対する実務教育の研究
(2) 法科大学院生と法曹との交流
(3) 短期エクスターンシップの実施
2.法曹実務能力向上の推進事業
(1) 法曹実務に関する教育研修の実施
(2) 法曹実務に関する各種セミナー(研修会・講演会)等の開催
3.その他のセンターの目的達成に必要な事業
※それぞれの企画については順次大学のホームページ等でご案内します。