研究活動 定例研究会
2012年度 第1回定例研究会
日程 | 2012年7月4日(水)18:30-20:00 |
会場 | 南山大学 名古屋キャンパス D棟D43教室 |
発表者 | 森泉 哲氏 (南山大学短期大学部英語科准教授) |
タイトル | ソーシャルサポート要請の日米比較―文化の複層性の観点から― |
内容等 | 個人主義-集団主義(Triandis, 1995),相互独立的-相互協調的自己観(Markus& Kitayama, 1991)の代表的な分類で示されるように日米の対人コミュニケーション様式には大きな違いがあると指摘されてきました。ストレスを感じる状況において,相手に援助(サポート)を求めるのか,求めないのかについてもこの特徴の一つと考えられます。一方で「国=文化」という捉え方は,国という文化を本質化して,様々な文化を過小評価していると批判されています。そこで,本研究では,国際比較研究を行いながらも,家族という文化を導入し,家族コミュニケーションパターンと,関係性要因でもある自他の公的イメージであるフェイス(面子)意識をとりあげます。これらの変数とサポート要請の諸側面(誰に対して,どの程度,どのようにサポートを求めるのか)との関連について日米両国の大学生を対象に行った研究結果を報告したいと思います。研究の意義,日米大学生の対人スキル養成のありかた等について聴衆の皆様と意見交換ができればと思います。 |