研究活動 定例研究会
2008年度 第1回定例研究会
日程 | 2008年6月4日(水)17:00~18:30 |
会場 | 南山大学名古屋キャンパスD棟4階 D43教室 |
発表者 | 清田 夏代氏(南山大学人文学部心理人間学科准教授) |
タイトル | 「多元化社会における公教育」研究の概要とプロセス |
内容等 | 報告者は、「多元化社会における公教育」をテーマとした一連の研究を行っている。その理論的な枠組みとなっているものは、エミール・デュルケムの社会=教育学理論である。社会学者であるデュルケムはその教育学理論の前提として、国家と社会についての重要な定義を行っている。報告者はデュルケムの国家社会論を多元化社会論として分析すると同時に、それを具体的な教育行政制度の分析枠組とする研究手法を用いてきた。本報告においては、第一にデュルケムの多元化社会論の概要とその理論がどのように制度分析に用いられているのかについて概括する。 また、この多元化社会論は制度の枠組だけではなく、教育内容にも関心を向けるものである。報告者は特にここ数年、英国のシティズンシップ教育を焦点とした研究を行ってきた。公教育における価値教育の場は、多元化する現代社会における葛藤の現場である。この問題についても「多元化社会における公教育」論の一環として報告したい。様々なご意見を賜り、今後の研究の参考にさせていただきたいと思う。 |