研究活動 定例研究会
2007年度 第2回定例研究会
日程 | 2007年11月21日 (水) 17:00~18:30 |
会場 | 南山大学名古屋キャンパス D棟4階 D43教室 |
発表者 | 石田 裕久先生(南山大学人文学部心理人間学科教授・人間関係研究センター員) |
タイトル | 連句における協同性について |
内容等 | 連句(連歌)は中世日本に流行した、世界に類例を見ない文芸です。この「類例を見ない」 ことの 根拠のひとつは、それが共同制作によってなされる、という点にあります。 多くの文学的創造が個性と 独創性を至上の価値として、個人の秘密の時間と場所の中で ひそやかに紡がれるのに対して、 連句は「座の文芸」と称されるように、多人数が寄り合い、 他者に開かれたかたちで創作が行われます。 ここには「情の共有」「自他共有のこころ」 という「協同」の精神が息づいています。今回の報告は、 ブンガクの門外漢による、 心理社会学的「連句解釈」の試みです |