公開講演会
2018年度 第2回公開講演会
演題 | 教育法としての修業 |
講師 | 内田 樹氏(神戸女学院大学名誉教授) |
日程 | 2018年9月18日(火)18:00~20:00 ※受付開始 17:30~ |
会場 | 南山大学 D棟地下1階 DB1教室 |
チラシ | |
定員 | 300名 |
参加費 | 無料 |
概要 | 武道を長く修業しており、道場を開いて門人たちにも教授している。能楽も20年ほど稽古している。広く伝統的な身体技法の習得にかかわっていると言ってよいと思う。伝統的な身体技法の教育プログラムは学校教育のそれとはまったく別ものである。到達目標は漠然とは開示されているが、それを一意的に語ることは許されない。修業者たちの強弱巧拙などについての比較や査定は行わない。修業によって得られる利得を数値的に表示することはできない。ないない尽くしだけれど、このような教育法でしか習得できない技能が存在することは確かである。教育法としての修業の有効性と限界について考えてみたい。 |
講師プロフィール | 1950年東京都生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程中退。 神戸女学院大学文学部助教授・教授を経て2011年に退職。現在、神戸女学院大学名誉教授。 京都精華大学客員教授。昭和大学理事。神戸市内で武道と哲学のための学塾「凱風館」を主宰。合気道凱風館館長、 神戸女学院大学合気道部師範、合気道七段。 主著に『ためらいの倫理学』、『レヴィナスと愛の現象学』、『先生はえらい』など。『私家版・ユダヤ文化論』で 第六回小林秀雄賞、『日本辺境論』で2010年新書大賞。執筆活動全般について第三回伊丹十三賞を受賞。近著に『街場の天皇論』、『変調「日本の古典」講義』(安田登との共著)、『ローカリズム宣言』 |