公開講演会
2013年度 公開講演会(秋学期)
演題 | ■午前の部 「変革と学習のためのラボラトリー方式の体験学習」 ■午後の部 「ひとを選ぶこと、ひとに選ばれること」 |
講師 | ■午前の部 パトリシア・バイドル-パドゥヴァ氏(NTL Instituteメンバー) ※通訳付き ■午後の部 鷲田 清一(わしだ きよかず)氏(哲学者/大谷大学教授 せんだいメディアテーク館長) |
日程 | 2014年2月22日(土) ■午前の部 10時30分~12時30分 ■午後の部 14時00分~16時00分 |
会場 | 南山大学 名古屋キャンパス ■午前の部 D棟5階 D51教室 ■午後の部 R棟 フラッテンホール |
チラシ | |
参加費 | 無料 |
概要 | ■午前の部 公開講座「第5回組織開発ラボラトリー」の講師としてお招きする米国NTL Instituteのメンバー、パトリシア・バイドル・パドゥヴァ氏による、「変革と学習のためのラボラトリー方式の体験学習(The Laboratory Method of Changing and Learning)」の講演会を開催します。 ラボラトリー方式の体験学習は、人間関係を体験から学ぶ方法であり1940年代に誕生しました。ラボラトリー方式の体験学習の核となる方法はTグループであり米国NTL Instituteによって発展してきました。今回の講演会では、ラボラトリー方式の体験学習が個人やグループ・組織開発・コミュニティ開発にどのようにつながっているかについて概説されます。また、講師の恩師であるロナルド・リピット(クルト・レヴィンの弟子でNTL創設者のうちの1人)の考え方も紹介されます。講演終了後に小グループでのわかちあいと全体でのQ&Aが予定されています<当日は通訳が付きます>。 *ラボラトリー方式の体験学習(Laboratory Method)とは? ラボラトリー方式の体験学習は、「特別に設計された人と人とが関わる場において、“今ここ”での参加者の体験を素材(データ)として、人間や人間関係を参加者とファシリテーターがともに学ぶ(探究する)方法」(津村, 2010)と定義されています。人間関係トレーニング、グループワーク・トレーニングなどとも呼ばれています。参加者が取り組む課題があらかじめ決められているかどうかによって、ラボラトリー方式の体験学習は「非構成的な体験」と「構成的な体験」に大別されています。「非構成的な体験」の代表は合宿制で集中的に実施されるTグループであり、「構成的な体験」はグループワークやコミュニケーション実習、教育訓練ゲームなどのように、参加者が取り組む課題が設定されている実習です。日本では、南山大学人間関係研究センターがラボラトリー方式の体験学習の研究と実践の中心になっています。 |
講師プロフィール | ■午前の部 パトリシア A. バイドル-パドゥヴァ氏(Patricia A. Bidol-Padva Ph.D) 組織開発のコンサルタント、および、教育者としての 25年以上の豊かな経験をもつ。ミシガン大学で博士号を修得。NTLで組織開発の研修プログラムを長年担当し、現在はNTLの「組織開発修了証プログラム(ODcertificateprogram)」の責任者を務める。また、NTLではTグループ(Human Interaction Laboratory)のトレーナーを長年担当し、ラボラトリー方式の体験学習に造詣が深い。NTL以外では、アメリカン大学大学院組織開発修士課程の講師などを担当。 ■午後の部 鷲田 清一(わしだ きよかず) 氏 1949年京都市生まれ。京都大学文学部卒業。大阪大学教授、理事・副学長、大阪大学総長を経て、現職。 これまで哲学の視点から、身体、他者、言葉、教育、アート、ケアなどを論じるとともに、さまざまな社会・文化批評をおこなってきた。 主な著書に、『「聴く」ことの力』(桑原武夫学芸賞)、『「ぐずぐず」の理由』(読売文学賞)、『モードの迷宮』(サントリー学芸賞)など。 前・日本倫理学会会長、アートミーツケア学会会長。 |