公開講演会
2019年度 第2回公開講演会
演題 | PCAの道:源流をたどる |
講師 | 村山正治氏(九州大学名誉教授・東亜大学大学院教授) 畠瀬直子氏(関西人間関係研究センター代表・前関西大学教授) 飯長喜一郎氏(国際医療福祉大学大学院特任教授) |
日程 | 2019年12月15日(日)14:00~16:00 |
会場 | 南山大学 D棟地下1階 DB1教室 (※会場が変更になりました。R棟フラッテンホールではありませんのでご注意願います) |
チラシ | |
定員 | 250名 |
参加費 | 無料 |
申込フォーム | 下記受付フォームからお申し込みください。 |
概要 | パーソンセンタード・アプローチは、日本の心理臨床に大きな影響力を持ち、また、そこにとどまらず、教育、福祉、産業、コミュニティなど、援助や人間関係に幅広く、奥深い影響をもたらしてきました。そして、これからも発展させていくために、ここで先達から導入期の状況、学びのプロセス、苦労、工夫、喜びなどを伝えていただくとともに、現在の各人のありようを重ねた「This is me」を語っていただくことが、大切だと考えます。 |
講師プロフィール | ◇村山正治氏(九州大学名誉教授・東亜大学大学院教授) 九州大学名誉教授。東亜大学大学院教授。 京都大学大学院教育学研究科博士課程修了(1963)。教育学博士。臨床心理士。大学院では正木正・高瀬常男・畠瀬稔の指導により、PCAの臨床家を目指すようになった。京都市カウンセリングセンターでは河合隼雄の指導を受けた。1967年九大教養部カウンセラーとして学生相談活動・大学紛争など経験した。紛争中、学生とロジャース人間論を輪読し、合宿を重ね、福岡人間関係研究会を創設、以後50年にわたり、エンカウンターグループの活動を展開し、多数のファシリテイターが育っていった。1972-73 ロジャース研究所に留学、世界の動向に触れ、異文化に学ぶ機会となった。最近は新しい事例検討法PCAGIPを開発して、仲間と研鑽を積んでいる。21世紀のパラダイムに関心を持っていろいろ模索している。 【主な著書】『エンカウンター・グループとコミュニティ パーソンセンタード・アプローチの展開』(ナカニシヤ出版、1993)、『ロジャーズをめぐって 臨床を生きる発想と方法』(金剛出版、2005)、『新しい事例検討法 PCAGIP入門 パーソンセンタード・アプローチの視点から』(創元社、2012)、『PCAグループ入門 自分らしさをみとめる』(創元社、2014) ◇畠瀬直子氏(関西人間関係研究センター代表・前関西大学教授) 『子どもの輝く瞳』が失われた時、人類は生きる力を失う。そう考えて、大学はお茶の水女子大学・児童学科に進学(1960)。さらに臨床心理学を学ぼうと京都大学大学院・教育学部に進学(1964)。支援の決め手となるのはカウンセリングだと識る。畠瀬稔と出会い、ロジャーズの研究所に二年留学(1967~1969)。エンカウンター・グループを識る。以来、研究・実践一筋に歩む。 【主な著書】『こころの育児』(黎明書房、1977)、『いじめられっ子救出作戦』(有斐閣、1986)、『カウンセリングと出会い』(創元社、1991)、『ちいさな心がふくらむとき』(佼成出版社、1994)、『悲しみに寄り添うカウンセリング』(大日本図書、1997)、『暮らしに生かすカウンセリング』(誠信書房、2004)、他共著多数。 ◇飯長喜一郎氏(国際医療福祉大学大学院特任教授) 国際医療福祉大学大学院臨床心理学専攻特任教授。東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。お茶の水女子大学、日本女子大学教授を経て、2014年4月から現職。専門はカウンセリング(パーソンセンタード・セラピー)、スーパービジョン、教育相談、子育て支援など 【主な著書】『日本の小学生』(共著/NHKブックス、1979)、「人間としての心理治療者―自己開示の適用と禁忌」(訳、M.F.Weiner著/有斐閣、1983)、『実践カウンセリング初歩』(垣内出版、1998)、『ロジャーズ クライエント中心療法 新版』(共編著/有斐閣、2011)、『ロジャーズの中核三条件 受容:無条件の積極的関心:カウンセリングの本質を考える2』(監修/創元社、2015)、『私とパーソンセンタード・セラピー』(共編著/新曜社、2019) |