公開講演会
2021年度 第1回公開講演会
※申込受付を終了いたしました。
多数のお申し込みをいただき、ありがとうございました。
演題 | 縁を愉しむ 〜 artとしての人間関係 〜 |
講師 | 藤田 一照氏(曹洞宗僧侶) |
日程 | 2021年7月8日(木)18:00~20:00 |
会場 | オンライン(Zoom)開催 |
チラシ | |
定員 | 300名 |
参加費 | 無料 |
申込フォーム | ※申込受付を終了いたしました。 下記受付フォームからお申し込みください。(2021年5月7日(金)正午から受付開始) https://regist.nanzan-u.ac.jp/regform/regist/ninkan/2021koen1 |
概要 | われわれの悩みの多くは人間関係から生まれています。しかし、生きる歓びもまた人間関係からあたえられます。いずれにせよ、社会的動物といわれるわれわれ人間は人間関係を抜きにしては生きてゆくことができません。ですから、幸せに生きるためには、他者との間にどのような関係を築いていくべきかということが大きな課題としてわれわれ一人に課せられることになります。 「犀の角のようにただ独り歩め」と説くブッダは、同時に「善き友をもち、善き仲間とともにあることは、聖なる道のなかばに当たるのではなく、まったく、そのすべてなのである」と善友を持つことの価値を強調しています。独りでいることと友を持つことは矛盾しているように聞こえますが、その二つを矛盾なく包む「縁起」の考え方がそこにはあるのです。AとBという相互に区別される独立の個人があらかじめ存在し、それら二人があらためてなんらかの関係に入るというのが常識的な見方ですが、仏教の縁起の立場では、個人についてもまた人間関係についてもそれとはまったく違う見方をします。 この講演では、縁起の立場から、人間関係の諸問題について、体験的なワークもまじえながら光を当ててみたいと思います。 |
講師プロフィール | 1954年愛媛県生まれ。東京大学大学院教育学研究科教育心理学専攻博士課程を中途退学し、曹洞宗僧侶となる。1987年よりアメリカ合衆国マサチューセッツ州西部にある禅堂に住持として渡米、近隣の大学や仏教瞑想センターでも禅の講義や坐禅指導を行う。2005年に帰国。2010年より2018年まで、サンフランシスコにある曹洞宗国際センター所長として日本と海外を往還する。神奈川県葉山町にて慣例に捉われない独自の坐禅会を主宰している。朝日カルチャーセンター等でも講義や坐禅指導を行っている。著書に『現代坐禅講義』、『現代「只管打坐」講義』(佼成出版社)、『ブッダが教える愉快な生き方』(NHK出版)など、共著に『〈仏教3.0〉を哲学する』、『〈仏教3.0〉を哲学する バージョン2』(以上、春秋社)、『アップデートする仏教』(幻冬舎新書)、『禅の教室』(中公新書)、『退歩のススメ』(晶文社)、『感じて、ゆるす仏教』(角川書店)など、訳書にティク・ナット・ハン『禅への鍵』、『法華経の省察』、ドン・キューピット『未来の宗教』、ラリー・ローゼンバーグ『〈目覚め〉への3つのステップ』(以上、春秋社刊)などがある。公式ホームページhttp://fujitaissho.info/ |