公開講演会
2025年度 公開講演会
演題 | 『どうすればよかったか?』を考える:社会は何ができるのか? |
講師 | 藤野知明氏(映画『どうすればよかったか?』監督) |
日程 | 2025年12月20日(土) 映画上映会 10:30~12:10(受付開始10:00) 監督講演会 13:30~15:30(受付開始13:00) ※上映会のみ、講演会のみの参加も可 |
会場 | 南山大学G棟1階 G27教室 |
チラシ | |
定員 | 100名 |
参加費 | 無料 |
申込フォーム | 下記受付フォームからお申し込みください。 https://app.nanzan.ac.jp/regform/regist/univ/ninkan/2025koen |
概要 | ドキュメンタリー映画『どうすればよかったか?』の監督である藤野知明氏をお招きし、映画上映と監督講演の二部構成で特別企画を開催いたします。 【午前の部】映画上映会 午前の部では、統合失調症を発症したお姉様とご家族が歩んだ20年を記録した、ドキュメンタリー映画『どうすればよかったか?』を上映します。家族の物語を深くご理解いただいた上で、午後の講演にご参加いただけます。 【午後の部】監督講演会 午後の部では、藤野氏ご自身の「ご家族」というお立場から、率直なご経験と、社会に向けた問いかけをお話しいただきます。 映画が投げかける「どうすればよかったか?」という問いは、病と向き合う家族の苦悩だけでなく、私たち社会全体に向けられた問いでもあります。 本講演では、精神疾患を持つ人、家族、社会の間に存在する「接点」に焦点を当て、専門家には見過ごされがちな現実や、私たちに何ができるのかを深く考えます。 特別支援教育や介護、福祉に携わる専門職の方から、ご家族や身近な人のことで悩みを抱える方、そして、誰もが生きやすい社会のあり方に関心を持つすべての方へ。この講演会が、未来へ向けた対話と、具体的な行動を考えるきっかけとなることを願っています。 |
講師プロフィール | 1966年、北海道札幌市生まれ。北海道大学農学部林産学科を7年かけて卒業。横浜で住宅メーカーに営業として2年勤務したのち、1995年、日本映画学校映像科録音コースに入学。千葉茂樹監督に出会い、戦後補償を求めるサハリンの先住民ウィルタ、ニブフに関する短編ドキュメンタリー『サハリンからの声』の制作に参加。卒業後は、近代映画協会でTV番組やPVのアシスタントディレクターとして勤務したのち、CGやTVアニメの制作会社、PS2用ソフトの開発会社に勤務しながら、映像制作を続ける。2012年、家族の介護のため札幌に戻り、13年に淺野由美子と「動画工房ぞうしま」を設立。主にマイノリティに対する人権侵害をテーマとして映像制作を行なっている。監督作品に短編ドキュメンタリー『八十五年ぶりの帰還 アイヌ遺骨 杵臼コタンへ』(17)、長編ドキュメンタリー『とりもどす』(19)、『カムイチェㇷ゚ サケ漁と先住権』(20)、『アイヌプリ埋葬・二〇一九・トエペッコタン』(21)など。「山形ドキュメンタリー道場4」に参加した『どうすればよかったか?』(24)が、山形国際ドキュメンタリー映画祭[日本プログラム]、座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバル[コンペティション]、台湾国際ドキュメンタリー映画祭、フランクフルト・ニッポンコネクションなどで上映される。現在、『アイヌ先住権とは何か?ラポロアイヌネイションの挑戦(仮)』のほか、サハリンを再取材し、先住民ウィルタ民族の故ダーヒンニェニ・ゲンダーヌさんに関するドキュメンタリーを制作中。 |