研究活動 過去の活動報告
2006年度_講演会シリーズ「障害と障害者の文化人類学」(4回)・映画上映会「人類学的映画講座ベトナムから見たベトナム戦争」(2回)
2007年03月31日
◎ 講演会:シリーズ「障害と障害者の文化人類学」
企画意図:
文化人類学は、もともと西欧の近代文明によって支配されマイナーな立場におかれた諸文化の価値の追求をひとつの任務にしてきたが、1980年ごろから、現代社会の中でのマイノリティや先住民の問題にも目を向けるようになった。そうした流れの中に立ってみると、多様な生活様式を持つ諸個人の生存を可能にした現代社会の中で、障害や病気を持つ人々のあり方をふり返ることは必然的なことであり、今日私たちは障害を持って生きることを、健常者から見た何らかの「欠損」としてではなく、固有の文化的可能性の実現と見ることが可能であり、また必要なのではないか。
▶第一回
日時:2006年7月7日(金)17時00分~19時00分
場所:南山大学名古屋キャンパスJ棟1階Pルーム
講師:市田泰弘(国立身体障害者リハビリテーションセンター学院・手話通訳学科教官)
演題:「言語としての手話、文化としてのろう」
▶第二回
日時:2006年7月14日(金)17時00分~19時00分
場所:南山大学名古屋キャンパスKB1教室
講師:亀井信孝(関西学院大学社会学研究科・COE特任助教授)
演題:「アフリカろう者のフィールドワーク――手話を通して見えてきたもうひとつの歴史」
▶第三回
日時:2006年10月13日(金)17時00分~19時00分
場所:南山大学名古屋キャンパスJ棟1階Pルーム
講師:広瀬浩二郎(国立民族学博物館 民族文化研究部・助手)
演題:「ひらけ豊かな触生活!――博物館から始まるフリーバリア社会」
▶第四回
日時:2006年11月10日(金)17時00分~19時00分
場所:南山大学名古屋キャンパスJ棟1階Pルーム
講師:杉野昭博(関西大学社会学部・教授)
演題:「障害と文化的障壁――障害学と文化人類学の接点をさぐる」
◎ 映画上映会
「人類学的映画講座ベトナムから見たベトナム戦争」
▶第一回
日時:2006年5月19日(金)
上映作品:「コウノトリの歌」
▶第二回
日時:2006年12月15日(金)
上映作品:「インドシナ激戦史――要塞ディエン・ビエン」