研究活動 活動報告
「人類学フェスティバル」2019
2019年10月27日
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[日時]2019年10月27日(日)、10:00~17:00
[会場]南山大学キリスト教センター(旧ロゴスセンター)1階
[主催]南山大学人類学研究所
[共催]南山大学人文学部人類文化学科
[内容]
人類学研究所と人文学部・人類文化学科の学生たちが共同で運営するイベントです。今年も多彩なプログラムを準備しました。小さなお子さまから大人まで多くの方に、世界の文化や人類学の果たす役割について、身近に感じてもらうためのきっかけとなればと願っています。
[プログラム]
●ECフィルム上映「東南アジア山地民の暮らしを彩る手仕事」(企画:人類学研究所)
ドイツ・国立科学映画研究所が1960年代に撮影した貴重な映像資料を上映します。布づくり、暮らしの道具づくり、家屋建築などから手仕事、ものづくりのすばらしさ、面白さを感じてください。
〈会場〉13講話室
〈上映スケジュール〉
①10:20~10:52、⑤13:40~14:12
▶モンの大麻布づくり(32分)
「織物用の麻糸づくり」タイ・ターク県、1965年、7'00"
「麻織の縦糸の仕掛け」タイ・ターク県、1965年、17'00"
「足踏織機での麻織り」タイ・ターク県、1964年、8'00"
②11:00~11:31、⑥14:20~14:51
▶モンの銀細工とロウケツ染め(31分)
「銀線細工と首飾りづくり」タイ・ターク県、1964年、13'30"
「子供の背負い布のロウ染め」タイ・ターク県、1965年、17'00"
③11:45~12:04、⑦15:15~15:34
▶アカの家屋建築(19分)
「家の建築」タイ・チェンライ県、1965年、14'00"
「家の新築時の犬の供犠」タイ・チェンライ県、1965年、4'30"
④12:15~12:48、⑧15:50~16:23
▶アカとモンの暮らしの道具(33分)
「蓋つきの籠編み」タイ・チェンライ県、1965年、16'30"
「木綿の種子での飾り紐編み」タイ・チェンライ県、1965年、11'00"
「トウモロコシの脱穀と製粉」タイ・ターク県、1965年、5'00"
●星空人類学2019(企画:人文学部人類文化学科・後藤明ゼミ)
恒例のプラネタリウムが復活!オリジナルのプログラムを学生による解説でお楽しみください。ワークショップ「あなたは何色!?星座石ハンドソープづくり」、展示「文化圏ごとにみる太陽と星」も実施します。
〈会場〉中央ホール(プラネタリウム)、12講話室(ワークショップ、展示)
〈プラネタリウムのスケジュール〉
①11時、②12時、③13時、④14時、⑤15時、⑥16時
(開始時刻の15分前にお集まりください)
*プラネタリウムは事前予約をお勧めします。
メールまたはハガキに、以下のことをご記入のうえ、ご送付ください。
①お名前(複数人の場合、全員のお名前と人数)、②希望のお時間、③連絡先(代表者のみ)、④電話番号(代表者のみ)
・メール:planetarium.gotoseminar2019【@】gmail.com まで(【@】を@に変えてください)
・ハガキ:〒466-8647 名古屋市昭和区山里町18 人文学部人類文化学科 後藤明研究室
●中国皇帝たちの世界観ー古代都市と陵墓ー(企画:人文学部人類文化学科・西江清高ゼミ)
2019年度の学生によるフィールドワーク実習の成果を、写真パネル、パワポで解説します。中国皇帝たちの世界観に触れてみてください。
〈会場〉食堂
●RePurposed富洲原ーギョギョっと編みだそうー(企画:南山チャレンジプロジェクト)
三重県四日市市富州原地区の廃棄漁網及び製糸をアップサイクルする活動をしている団体が、ミサンガづくりのワークショップやアップサイクル商品の販売をおこないます。これを機会に、アップサイクルについても理解を深めてください。
〈会場〉図書室
〈内容〉
・ミサンガのワークショップ(参加無料、随時受付)
・オリジナルミサンガの作成。スタッフが皆さんのリクエストに応じてオーダーメイドで作成し、後日郵送いたします(要郵送料370円)
・コースター、バッグ等のアップサイクル製品の販売
*南山チャレンジプロジェクトとは、学生が主体的に、学内の活性化や大学での学びを活かした取組、地域との交流、国際交流などを推進する課外活動を大学として支援し、学生の成長につながる多様な機会を作り出すことを目的とした事業です。本活動は2019年度の採択プロジェクトのひとつです。
[報告]
当日は天候にも恵まれ、開場前から多くの人にお集まりいただきました。特に午前中、予約でいっぱいだったのが星空人類学2019のプラネタリウム。ドームのなかに寝ころび、学生によるナレーションを聞きながら、星空の物語へ想いを馳せました。合間には展示「文化圏ごとにみる太陽と星」の解説を聞き、「あなたは何色!?星座石ハンドソープづくり」でのソープづくりも盛況でした。図書室では、南山チャレンジプロジェクトに採択されたRePurposed富洲原による廃棄漁網の活用報告とミサンガづくりがおこなわれました。慣れた手つきの学生スタッフから編み方を教えてもらい、丈夫な漁網による色とりどりのミサンガが次々と出来上がりました。奥の食堂では、中国へフィールドワーク実習へ行った学生たちによる写真展示とスライドによる解説「中国皇帝たちの世界観ー古代都市と陵墓ー」がおこなわれ、隣の部屋ではECフィルム上映「東南アジア山地民の暮らしを彩る手仕事」がおこなわれました。意外とわたしたちとも関係のある、しかしあまり知る機会のない国外の文化にも触れることができたのではないかと考えます。当日お越しくださったみなさま、準備や当日の運営に忙しかった学生のみなさま、ありがとうございました。
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太陽と星の解説を聞きます | 星座色ハンドソープづくり | プラネタリウムのドームを背に |
大盛況のミサンガづくり | 中国の調査の成果は? | ECフィルム鑑賞 |