研究活動 活動報告
第3回公開講演会「中国におけるヨメ不足の連鎖と雲南省ラフ族女性の遠隔地婚出」
2020年01月24日
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2019年度第3回公開講演会「中国におけるヨメ不足の連鎖と雲南省ラフ族女性の遠隔地婚出」
日時 2020年1月24日(金)
13:30~15:00
会場 南山大学H棟・H25教室
主催 南山大学人類学研究所
講師 堀江未央(名古屋大学高等研究院)
開催趣旨
現代アジアを生きる女性は、いかに自らのライフコースを選択しているのでしょうか。本講演会では、中国雲南省に暮らす少数民族ラフ族を対象に文化人類学的な調査をおこなっている堀江未央氏に、近年増加しているラフ族女性の遠隔地婚出から、ラフ族のジェンダー観と女性たちの生き方について講演していただきます。
なお本講演会は「人類文化学特殊講義(アジアの社会人類学)2」講義(担当:宮脇千絵)の一環として企画されたものであり、聴講は本学学生および教員に限ります。また聴講するには、課題論文を読んでくることを条件とします。
▶課題論文についての問い合せ:宮脇千絵(miyawaki(a)nanzan-u.ac.jp)
報告
本講義では、現代アジアにおける女性像・男性像、ジェンダー、働き方・仕事観について関連する論文を講読しながら、そこから照射される私たちの生き方について文化人類学的視点から考察することを目的とし、関連する論文の購読をおこなってきた。これを踏まえ、中国の少数民族ラフ族女性を対象に、フィールドワークをおこなってきた堀江氏を迎え、ヨメ不足が深刻化する現代中国において、ラフ族女性が遠方の漢族男性に嫁ぐ事例が増加していること、それによって婚姻をめぐる規則が再編されていることをお話いただいた。
受講生にとっては、論文を読む以上の、生き生きとしたフィールドの話を聞くことができるまたとない機会となったと思う。
なお、受講生以外にも2名の参加者があった。