研究活動 活動報告
【日程変更】第6回公開講演会「「負の記憶」を観光資源にーー汶川大地震後の農民の生業に着目する(「現代中国における観光開発と社会変動」シリーズNo.2)」
2021年03月11日
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第6回公開講演会「「負の記憶」を観光資源にーー汶川大地震後の農民の生業に着目する(「現代中国における観光開発と社会変動」シリーズ)」
日 時:2021年2月25日(木)、17:00 ~ 18:30
➡(変更になりました)3月11日(木)、17:00~18:30
会 場:Zoom Webinar
主 催:南山大学人類学研究所
講 師:王暁葵(南方科技大学社会科学高等研究院/社科中心・教授)
使用言語:日本語
プログラム:
17:00~17:05 趣旨説明(張玉玲:南山大学・教授)
17:05~18:20 講演「「負の記憶」を観光資源にーー汶川大地震後の農民の生業に着目する」
王暁葵(南方科技大学社会科学高等研究院/社科中心・教授)
18:20~18:30 質疑応答
(司会:宮脇千絵:南山大学・准教授)
参加登録:
ご参加いただくには事前登録が必要です。ご参加される方は、下記よりお申込みください(締切:3月11 日17 時00分)
https://regist.nanzan-u.ac.jp/regform/regist/jinruiken_reception/6th0225
*登録後、自動返信されるメールにZoom Webinar登録のリンクを掲載しています。そこからご登録、ご参加ください。
趣 旨:
「負の記憶」を観光資源にと題した今回の講演では、2008 年の四川汶川大地震で被災し、土地を失った農民たちが観光業に転じたことで生じた、価値観・意識の変容、コミュニティ内外の社会関係の変化と同時に、観光の文脈で地元出身の被災者ガイドが語る被災体験がいかに「消費」されているか、またそこに国家権力と商業資本がいかに参入し機能するかなどの問題について、王暁葵氏に、現地におけるフィールドワークに基づいてお話しいただく。
報 告:
2021年3月11日17:00~18:30、人類研第6回公開講演会『「負の記憶」を観光資源にー四川汶川大地震後の農民の生業に着目する』(シリーズ「現代中国における観光開発と社会変動」二回目)がwebinarにて行われた。
中国・南方科技大学社会科学高等研究院/社科中心教授王暁葵氏が講師を務め、2008年5月12日に中国四川省汶川大地震で被災し、土地を失った農民たちの生計、被災地の復興と観光業の変容、そして、個人と政府(国家)による被災経験・記憶の表象の相違などについて、現地で行われてきたフィールドワークと緻密な分析に基づいて、お話いただいた。
被災地と被災者の個々の記憶が復興過程における国家の役割の強調に置き換えられたこと、人類学者による人々の生活空間への研究と介入の必要性などについても指摘された。南山大学も含め、日本全国の大学・研究機関から教員、学生及び社会人計32名が参加し、講演の後、活発な議論も行われた。(張 玉玲)