研究活動 活動報告
第3回公開講演会「現代中国における地域の「特色」をめぐる 開発と実践 ー(「現代中国における観光開発と社会変動」シリーズNo.4)」
2021年12月18日
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現代中国における地域の「特色」をめぐる 開発と実践--雲南省ハニ族イ族自治州の事例をもとに(「現代中国における観光開発と社会変動」シリーズNo.4)
日 時:2021年12月18日(土)、13:30 ~ 15:00
会 場:Zoom
主 催:南山大学人類学研究所
講 師:阿部朋恒(日本学術振興会特別研究員PD(立教大学異文化コミュニケーション学部))
使用言語:日本語
プログラム:
13:30~13:35 趣旨説明(張玉玲:南山大学・教授)
13:35~14:50 講演「現代中国における地域の「特色」をめぐる開発と実践 ーー雲南省ハニ族イ族自治州の事例をもとに」
阿部朋恒(日本学術振興会特別研究員PD(立教大学異文化コミュニケーション学部))
14:50~15:00 質疑応答
参加登録:
ご参加いただくには事前登録が必要です。ご参加される方は、下記よりお申込みください(締切:12月 16 日 23 時 59 分)
https://regist.nanzan-u.ac.jp/regform/regist/jinruiken_reception/20211218
*登録後、自動返信されるメールにZoomのリンクを掲載しています。そこからご登録、ご参加ください。
趣 旨:
本講演では、雲南省紅河ハニ族イ族自治州管轄下の3つの県における「文化資源開発」の事例をもとに、そこで打ち出される地域の「特色」が、人びとの生活実践のなかに行政区分に沿った新たな境界をもたらしていることを報告したうえで、現代中国における観光開発と文化変容の特徴について検討します。
報 告:
「現代中国における地域の「特色」をめぐる開発と実践----雲南省ハニ族イ族自治州の事例をもとに」と題する、2021年度人類学研究所第三回公開講演会は2021年12月18日に行われた。なお、今回の講演は2020年度から始めた「現代中国における観光開発と社会変動」シリーズの四回目となり、日本各地から26名の参加者があった。
講師は、チベット・ビルマ語派諸民族の民族誌などを研究テーマとする、現在日本学術振興会特別研究員PD阿部朋恒氏が務めた。講演では、阿部氏が長期間にわたってフィールドワークを行われてきた雲南省紅河ハニ族イ族自治州管轄下の3つの県における「文化資源開発」が事例として取り上げられ、文化開発という名のもとで打ち出される地域の「特色」が、人びとの生活実践のなかに行政区分に沿った形で新たな境界がもたらされたことについて検討され、現代中国における観光開発と文化変容の一端が浮き彫りにされた。(張玉玲)