研究活動 活動報告
第2回公開講演会「寒村で越境ECビジネスの集積がなぜ生まれたのか-義烏の物語-」(国際化推進事業「なりわいと移動の人類学」関連「現代中国におけるECサイトの拡大-ひと・もの・情報の移動の新たな展開」シリーズNo.1)
2022年12月03日
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第2回公開講演会「寒村で越境ECビジネスの集積がなぜ生まれたのか-義烏の物語-」
(国際化推進事業「なりわいと移動の人類学」関連「現代中国におけるECサイトの拡大-ひと・もの・情報の移動の新たな展開」シリーズNo.1)
日 時:2022年12月3日(土)、13:30 ~ 15:00
会 場:南山大学G棟G27教室・オンライン(Zoom)
主 催:南山大学人類学研究所
講 師:李瑞雪(法政大学)
使用言語:日本語
プログラム:
13:30~13:35 「趣旨説明」 張雅(南山大学人類学研究所・非常勤研究員)
13:35~14:35 講演「寒村で越境ECビジネスの集積がなぜ生まれたのか-義烏の物語-」
李瑞雪(法政大学・教授)
14:35~14:45 「コメント」 張玉玲(南山大学人類学研究所/外国語学部アジア学科・教授)
14:45~15:00 質疑応答
(司会:張雅)
参加登録:
対面参加・オンラインともにご参加いただくには事前登録が必要です。ご参加される方は、下記よりお申込みください(締切:12月 3 日 13 時 30 分)
https://app.nanzan.ac.jp/regform/regist/univ/jinruikenreception/20221203
*登録後、自動返信されるメールにZoomのリンクを掲載しています。当日はそこからご接続ください。
*お申し込み後に、対面参加とオンライン参加を変更していただいてもかまいません。またその際にご連絡いただく必要はありません。
趣 旨:
本講演会は南山大学人類学研究所の国際化推進事業「なりわいと移動の人類学:中華圏の研究者との協同から」の中で、「現代中国におけるECサイトの拡大--ひと・もの・情報の移動の新たな展開」講演会シリーズ第一回公開講演として企画された。
Eコマースのビジネスモデルの拡大による商業集積地の発展をはじめ、物流網・運送技術の拡大と向上、消費者の消費行動、広告発信の変化を見据えながら、ひと、もの、情報の新たな展開について検討する。
報 告:
南山大学人類学研究所は2022年12月3日、法政大学の李瑞雪教授をお迎えし、講演会を対面・Zoom Meetingのハイブリッド方式で開催した。対面では8名、オンラインでは研究者や学生など15名、合計23名ほどの参加があった。
この講演会では李瑞雪教授に義烏の農村におけるEC集積の生成理由について、義烏の「リーズナブルな物流サービス」や「仕入れの好条件」、「インフラ整備」などといった魅力的な側面から解説していただいた。講演後、南山大学の張玉玲教授から、今回の講演では海外に移住した人々の商売のバックグランドとなる中国における商品集積地の形成と発展の経緯を伺うことができたことで、Eコマースという商品販売のビジネスモデルに関する知見を深めることができたとコメントしていただいた。
質疑応答では、参加者から「教育機関はどのような経緯で義烏に進出したのか」、「宅配運賃はどのように決まるのか」などの質問が寄せられ、活発な討論が行われた。
「なりわいと移動の人類学」を主題とする国際化推進事業による今回の講演会は中華圏の研究者と交流する貴重な機会となり、今後も中華圏の研究者との更なる連携と交流を図っていくことが期待される。