研究活動 活動報告
(共催)講演会「日本人女性と1940年代の「南洋」-小説と雑誌記事にみる〈南進女性〉」
2023年01月18日
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共催講演会「日本人女性と1940年代の「南洋」-小説と雑誌記事にみる〈南進女性〉」
日 時:2023年1月18日(水)、9:10 ~ 10:50
会 場:南山大学Q棟313教室
主 催:外国語学部アジア学科
共 催:人類学研究所
講 師:張雅(人類学研究所・非常勤研究員)
(司会:張玉玲)
お問合せ:外国語学部アジア学科合同研究室
趣 旨:
1940年代国策として全面的に押し出されていた「南進論」。その中で、花嫁や軍属として南洋に赴いた女性も多くいた。
当時の日本人女性は、如何にマスコミなどに動員され南洋に赴いたのか。彼女たちは「南進女性」として如何に「帝国」日本から与えられた「規範」を内面化させながらその使命を背負おうとしたか。日本人女性の「南洋関与」の歴史と、女性の視点から日本と東南アジアの関係史の一端を窺い知りたい。
*なお本講演会は、主に南山大学外国語学部生・教員を対象とするが、アジアの歴史、文化に関心を持つ他学部の学生・教員にも公開する。本講演会は「東南アジアの歴史と社会」(Q3「35B05-001」) の受講生が授業の一環として受講することとする。
報 告:
2023年1月18日公開講演会「日本人女性と1940年代の「南洋」-小説と雑誌記事に見る〈南進女性〉」が外国語学部主催、人類学研究所共催の形でQ313教室にて開催された。人類学研究所非常勤研究員張雅氏に講師を務めていただいた。南山大学外国語学部の学生を中心に全学から学生・教員が合わせて25名参加した。
講演では、1940年代日本が国策として「南進」を推し進める歴史的背景や新聞などによる「南進女性」の募集、女性作家によって描かれていた「南進女性」像および座談会における「南進女性」との会談に見られる表象の権力構造など、1940年代の日本人女性と「南洋」とかかわっていったプロセス、「帝国日本」が拡張されていった中で作り上げられた「理想的な日本人女性」について詳細な資料を用いながらお話をいただいた。
講演後参加者から多くの質問とコメントが寄せられ、それらについての質疑応答も行われた。