研究活動 活動報告
第1回公開シンポジウム「空間を読み解く考古学」(西江清高教授退職記念)
2023年03月05日
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2022年度第1回公開シンポジウム「空間を読み解く考古学」(西江清高教授退職記念)
日 時:2023年3月5日(日)、13:30 ~ 17:30
会 場:南山大学Q棟104教室 および オンライン(Zoom)
主 催:人類学研究所
共 催:人文学部人類文化学科、人間文化研究科人類学専攻
プログラム:
・「挨拶」渡部森哉(南山大学人類学研究所・所長)
・「趣旨説明」西江清高(南山大学人文学部人類文化学科・教授)
・「地理空間情報の「多層性」と考古学-考古学GISの視点と実践-」
渡部展也(中部大学国際GISセンター・教授)
・「秦代騶県的空間」
路国権(山東大学歴史文化学院・教授)/通訳:角道亮介(駒澤大学文学部・准教授)
・「空間を読み解くさまざまな階梯-中国考古学の事例から-」
西江清高(南山大学人文学部人類文化学科・教授)
・質疑応答
参加登録:
・ご参加いただくには対面・オンラインともに事前登録が必要です。下記QRコードまたはURLよりお申し込みください。締切:3月5日、17:00
・会場の都合上、対面参加者は上限を100名とさせていただきます。
・ご登録後に自動返信されるメールにZoomの情報があります。オンライン参加の方は当日そちらからZoomにアクセスしてください。
・ご登録後に対面参加からオンライン参加に変更していただいても構いません。またその際、ご連絡は必要ありません。
https://app.nanzan.ac.jp/regform/regist/univ/jinruikenreception/jinruiken230305
趣 旨:
考古学が扱うさまざまな「空間」について、中国考古学の特色を示す研究事例を紹介しつつ、気鋭の研究者が論じる。
報 告:
空間をキーワードに、考古学データを読み解くというテーマに関する中国考古学のシンポジウムが開催された。
はじめにGISの専門家である渡部展也先生が、考古学GISデータとGISを組み合わせることによって、どのように遺跡の分類、地域区分ができるかについて講演された。考古学のみならず他の分野にも応用できる汎用性のある手法が紹介された。
次に中国の山東大学歴史文化学院・教授の路国権先生が、自身が発掘調査に従事した遺跡の空間構造について講演された。中国語での講演であり、角道亮介先生による日本語への分かりやすい翻訳により参加者全員が理解することができた。世界最先端のデータに接することのできる貴重な講演であった。なお中国からのZoom参加であったが、講演中、接続はスムーズであったことは幸いであった。
西江清高先生の最終講義「空間を読み解くさまざまな階梯-中国考古学の事例から-」は、先生の中国考古学研究の歩みをたどりつつ、どのように空間概念が洗練されていったのかについてであった。1時間50分にわたる大講演であり、これまで未発表の研究も紹介された。
本シンポジウムは西江清高先生の退職を記念して開催された。最後に花束贈呈、および写真撮影が行われた。本シンポジウムには約50名が参加した。