研究活動 活動報告
第1回映画上映会 "Hosay Trinidad (1998) 25周年上映会"
2023年10月20日
第1回映画上映会 "Hosay Trinidad (1998) 25周年上映会"
日 時:2023年10月20日(金)17:00~19:00(上映会45分、発表25分、質疑応答40分)
会 場:南山大学 S棟 48教室
主 催:南山大学人類学研究所
登壇者:Frank J. Korom 氏(ボストン大学)/上映映画監督・発表者
司 会:Benjamin Dorman (南山大学・教授)
使用言語:英語
プログラム:Hosay Trinidad 【民族映画、1998年製作】25年周年上映会
(監督:KOROM. J. Frank, BISHOP John)
17:00-17:05 Introduction (Benjamin Dorman: Nanzan University)
17:05-17:50 Hosay Trinidad 上映 (言語:英語音声、日本語字幕付き)
17:50-17:55 Break time
17:55-18:20 映画 "Hosay Trinidad" の解説、最近のトリニーダ島に関する報告 (Frank J. Korom 氏: ボストン大学)
18:20-19:00 Q&A
趣旨:映画 "Hosay Trinidad "製作1998年から25周年を記念し上映会を開催する。映画監督の一人でもある Frank J. Korom 氏(ボストン大学)を招き、上映後、映画の解説及び最近のトリニーダ島に関する動向の考察を発表する。今回上映する民族映画 "Hosay Trinidad "は、トリニダード島におけるシーア派のムハッラムの儀式を描いたものである。
報告:今回のイベントは、映画『ホセイ・トリニダード』の公開25周年を記念したものであり、この映画の監督であるボストン大学のフランク・コロム先生をお招きし上映会及び講演会を開催した。
この映画は、スミソニアン協会の民族プログラム事務局からのサポートを受け、1993年から1996年にかけて、映画製作者であるジョン・ビショップとともにこの映画を編集し1998年に公開された。1999年にはUCLAのVITAS民族誌映画祭で上映賞を受賞し、2003年には書籍『Hosay Trinidad』が出版され、イタリアでPremio Pitrè賞を受賞した。
日本語字幕付きでの上映後に、コロム先生からトリニーダ島における、シーア派のムッハラムの儀式について、ホセイの当時のメンバーや、後継者となったジャミールを通しての儀式の実態や変遷についての講演があった。質疑応答では、この儀式は、信仰なのか、それともお祭りなのか?コロナ禍後にどのような変化があったのか?タジャを海に沈める儀式は日本の風習とも似ている。など参加者と講演者とのやり取りも非常に有意義かつ刺激的なものであった。
参加者:13名