活動/イベント トークラボ
社倫研トークラボ#7「プライバシーと自由意志」
2023年11月22日
社倫研トークラボ#7「プライバシーと自由意志」開催のお知らせ
下記の通り開催致しますので、ご案内申し上げます。どなたでも事前登録なしで参加していただけます(無料)。ふらりとお立ち寄りください。また、完全に蓋の閉まる密閉容器(ペットボトル、水筒など)は持ち込み可能です。
日時 | 2023年12月21日(木) 16:30~18:00 | ポスターを見る |
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場所 | 南山大学ライネルス中央図書館1階 NANTOルーム | |
テーマ | 監視資本主義社会における自由意志とプライバシー | |
シリーズ趣旨 | 社会倫理に関する研究交流の場「社倫研トークラボ」では、社会倫理に関わるさまざまな領域の研究者を学内外から招き、さまざまな人たちの行き交うオープンな場所で、社会倫理に関わる議論をざっくばらんに行うことを試みる。社倫研の探究キーフレーズ「そこから語る、問う、考える」を体現するような〈トークを通じた研究〉を目指し、名称を「トークラボ」とする。 |
ゲスト | 蔵本 紗知(くらもと・さち)(南山大学大学院社会科学研究科経済学専攻博士後期課程) |
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プロフィール | 社会学の中でも監視社会論を専門分野とする若手研究者。特に、情報化社会における個人情報やデータのプライバシーを対象とした研究を行う。また、マスメディアの言説が監視社会化の進行に与える影響についても分析している。詳細は、https://researchmap.jp/skuramotoを参照。 |
概要 | SNSやショッピングサイト、キャッシュレス決済など、スマートフォンを通じて利用する多種多様なデジタルサービスは、もはや私たちの生活には欠かせないものとなった。しかし、私たちがオンラインで生み出すデータは、些細な情報に至るまでデジタルサービス企業により収集されている。収集されたデータは、私たちの好みや思考、行動を予測し、企業に利益をもたらす方向へ操作するために利用される。スマートフォンなどのデジタルデバイスを通じたデータの監視・収集と資本主義のメカニズムを組み合わせたこの経済システムは、アメリカの社会心理学者ショシャナ・ズボフにより「監視資本主義」と名付けられた。彼女の同名の著書は2019年に米国で出版されて以来メディアの高い注目を集め、世界的なベストセラーとなっている。ズボフは、監視資本主義が私たちの思考と行動を操作することによって、私たちから自由意志を奪うことを危惧している。だが、そうした危惧を共有しても、実際のところ、プライバシー概念では監視資本主義に抵抗することは難しいように思える。しかし、本当にそう言い切れるのだろうか?プライバシー概念を簡単に切り捨ててしまってもよいのだろうか?今回のトークラボでは、プライバシー概念を用いた監視資本主義への抵抗の可能性を参加者の皆さんと共に考えたい。 |
企画責任者 | 阪本 俊生(さかもと・としお)(南山大学社会倫理研究所所長/経済学部教授) |
主催 | 南山大学社会倫理研究所 |
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連絡先 | 南山大学社会倫理研究所 〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18 E-mail: ise-office@ic.nanzan-u.ac.jp |
*本研究所主催イベントでは、記録のために写真撮影と録音を行なっております。 |