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上智大学生命倫理研究所・南山大学社会倫理研究所共催公開シンポジウム2014
2014年09月24日
上智大学生命倫理研究所・南山大学社会倫理研究所共催公開シンポジウム2014開催のお知らせ
下記の通り公開シンポジウムを開催致しますので、ご案内申し上げます。 参加は自由(無料)です。 出席されます場合は、事前に下記連絡先までご連絡いただけると幸いです。当日参加でも結構ですが、定員(150名)を越える場合は、事前に連絡をいただいた方を優先させていただきますのでご了承下さい。
テーマ | パンデミックを考える―その危険性と不確実性をめぐる政治・社会・倫理 | ポスターを見る |
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日時 | 2014年10月4日(土) 13:30~17:30(受付開始13:00) | |
場所 | 南山大学 名古屋キャンパス R棟3階 R32教室 アクセスについてはこちらをご利用下さい。 |
趣旨 |
これまで、様々な疫病の流行が、世界に大きな影響を与えてきました。そしてこれからも、鳥由来の強毒型インフルエンザのみならず、様々な致死性の感染症は、人類に多くの犠牲と混乱をもたらすおそれがあります。いわゆる「パンデミック」に直面した時、私たちはどのように対処するべきでしょうか。たとえば、ワクチンの優先順位の問題、その分配をめぐる国際的な軋轢など、多くの課題に直面することが予想されます。また、2009年の新型インフルエンザ蔓延時のように、「肩すかし」の徒労感を与えてしまうこともあるでしょう。その結果、「パンデミック対策など本当に必要なのか?」という深刻な疑念が呼び起こされるかもしれません。 |
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特別インタビュー(録画上映) |
速水 融(慶應義塾大学 名誉教授) 「日本におけるスペイン・インフルエンザの流行(1918-1920年)」 《略歴》 慶應義塾大学教授、国際日本文化研究センター教授、麗澤大学教授を歴任。日本学士院会員。文化勲章受賞者。 《専門領域》 歴史人口学 《著書》 『大正デモグラフィ 歴史人口学で見た狭間の時代』(小嶋美代子との共著)文春新書、 2004年。 |
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基調講演 |
吉倉 廣(国立感染症研究所 名誉所員) 「インフルエンザ流行のダイナミックス」 (1)インフルエンザは人間に感染し拡がる事によって、流行を起こす。感染が効率よく拡がるには、感染者がウィルスを放出しながら未感染者と接触しなければならない。患者が直ぐ寝込んでしまっては、ウィルスは拡がらない。 《略歴》 東京大学医学部細菌学教授、国立感染症研究所所長を経て、現職。FAO/WHOコーデックス組み換え部会議長、コーデックスコミッション副議長、OECDバイオテクノロジー部会副議長などを歴任。 《専門領域》 微生物学 《著書》 『微生物学講義録』日本ウィルス学会、2002年(改定2004年)。 |
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第1報告 |
手塚 洋輔(京都女子大学現代社会学部 准教授) 「過去の流行に政府はどう対応したか:戦後ワクチン行政の一断面」 戦後日本でも幾度となく感染症の流行があり、ワクチンを切望する声も沸騰した。だが、たとえワクチンがあったとしても、制度的限界もあってすべてに応えることは難しく、政府やそれに関わる医師たちは制約された状況下で対応を迫られてきた。本報告ではそうした過去の歴史を繙き、ワクチン行政の実態を紹介することを通じて、パンデミックの課題を考える素材を提供したい。 《略歴》 東北大学大学院法学研究科博士課程中退(博士(学術)東京大学)。東京大学先端科学技術研究センター特任助手・特任助教等を経て、現職。 《専門領域》 行政学、公共政策論 《著書》 『戦後行政の構造とディレンマ』藤原書店、2010年(第36回東京市政調査会藤田賞受賞) |
第2報告 |
小松 志朗(早稲田大学政治経済学術院 助教) 「国境を超える脅威:国際社会はパンデミックに勝てるのか」 本報告では、国際政治学の観点から新型インフルエンザのパンデミックについて考えたい。新型インフルエンザは国境を超えて広がり、国を問わず多くの人々の命を奪いかねない脅威である。それに対して、国際社会は一致団結して立ち向かうことができるのか。世界保健機関(WHO)の役割・限界、各国間の協調・対立といったいくつかのポイントを検討しつつ、国際的な新型インフルエンザ対策の課題を明らかにしたい。 《略歴》 早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程単位取得満期退学(博士(政治学))。早稲田大学政治経済学術院助手などを経て、現職。 《専門領域》 国際政治学 《著書》 『人道的介入:秩序と正義、武力と外交』早稲田大学出版部、2014年。 |
討論者 |
林 芳紀(立命館大学文学部 准教授) 《略歴》 京都大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了、博士(文学)。東京大学大学院医学系研究科特任助教・特任講師等を経て、現職。 《専門領域》 哲学、倫理学 《著書》 「ロールズの第二原理とその平等主義的性格(上・下)」(『哲学研究』第587・588号) |
司会兼討論者 |
大庭 弘継(南山大学社会倫理研究所 講師) 《略歴》 九州大学大学院比較社会文化学府単位取得退学、博士(比較社会文化)。南山大学社会倫理研究所研究員を経て、現職。 《専門領域》 国際政治学 《著書》 『国際政治のモラル・アポリア:戦争/平和と揺らぐ倫理』ナカニシヤ出版、2014年(共著、編者)。 |
プログラム |
13:30~13:35 南山大学副学長挨拶 鈴木敦夫 |
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主催 | 南山大学社会倫理研究所 |
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共催 | 上智大学生命倫理研究所 (ウェブサイト:http://www.suibe.jp/) |
連絡先 |
南山大学社会倫理研究所 |