ムーミンを紐解くと、そこにはフィンランドの人たちが大切にしている生き方が垣間見られます。個性を大切にし、個性の違いを敬うこと。立派な人になることよりも、自分らしく生きること。自分の幸せに意識的であること。冒険好きで好奇心を重んじ、自然の猛威に振り回されながらも自然を愛し自然と共存する。そんな人たちが社会の問題にどう取り組んでいったのか、どんな社会を目指して国を整えていったのか。ムーミンを入り口にして、フィンランドの人たちの生き方やフィンランドの国のしくみについて考えていきます。

1969年生まれ。ムーミン研究のためフィンランドへ。現在は翻訳や通訳のほか精神科領域・自殺対策の取材や視察のコーディネートにも携わる。 映画『かもめ食堂』ではアソシエートプロデューサーを務める。 現在ヘルシンキ在住。

ムーミン研究、トーベ・ヤンソン研究、フィンランドの文化と芸術

『ぶた』（訳）、文溪堂、2001年。
『アキ・カウリスマキ』（訳）、愛育社、2007年。
『フィンランドｘ森』（著）、情報センター出版局、2011年。
『ぼくって王さま』（訳）、講談社、2011年。
『トーベ・ヤンソン　仕事、愛、ムーミン』（共訳）、講談社、2014年。
『ミイのおはなしえほん』シリーズ（訳）、徳間書店、2014年～。
『フィンランドのおじさんになる方法。』（共著）、角川書店、2015年。
ムーミン描きおろし絵本6冊セット（マクドナルドハッピーセット）（訳）、日本マクドナルド社、2016年。
『フィンランド・デザイン展』カタログ（共著）、日本経済新聞社、2017年。
『ていだん』（ゲスト）、中央公論社、2017年。