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南山大学社会倫理研究所2019年度第4回しゃりんけんトークセミナー(シリーズ「生き方」)
2019年09月27日
2019年度第4回しゃりんけんトークセミナー(シリーズ「生き方」)開催のお知らせ
下記の通り「しゃりんけんトークセミナー」を開催致しますので、ご案内申し上げます。 南山大学に所属する学生であれば参加は自由(無料)です。
日時 | 2019年10月17日(木) 13:30~15:00(13:00開場) | ポスターを見る |
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場所 | 南山大学 S22教室 | |
対象 | 南山大学に所属する大学生・大学院生 | |
テーマ |
〈食べる〉って簡単なこと? |
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全体趣旨 | 本セミナーは、南山大学社会倫理研究所(しゃりんけん)が主催する「学生のためのトークセミナー」です。妊娠・出産の話や、環境問題、労務問題など、社会には、通常の授業では学びきれない課題がたくさんあります。そのため、本セミナーでは、社会人になる前に知っておいた方が良いこと・考えておいた方が良いことを、各分野の専門家がわかりやすく解説し、さらに参加者のみなさんとのトークセッションを通じて双方向から議論します。 |
演題 |
なぜ〈ふつう〉に食べられるのか、なぜ〈ふつう〉に食べられないのか |
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講演者 | 磯野真穂氏(いその・まほ)(国際医療福祉大学大学院 准教授) | |
趣旨 |
私たちは人類史上稀に見る、飢餓に怯えることのない日々を生きています(もうすぐその日は終わるかもしれませんが)。しかしだからといって、食べ物に関する心配がなくなったわけではありません。多くの人が食べたいけどやせたいという欲求を抱えながら日々を生き、その懸念が行きすぎた結果、拒食や過食など〈ふつう〉に食べられない人も出てきています。〈ふつう〉に食べられるとは、具体的には何ができていることなのでしょう。〈ふつう〉に食べられないとは一体何ができなくなっているのでしょう。今回のトークセミナーでは、文化人類学者の磯野さんをお招きしてお話を伺い、文化人類学の多様な民族の事例と、人工知能の分野でよく知られる概念である〈無限定空間〉という言葉を用いながら、〈ふつう〉に食べられることの意義を探ります。 |
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企画・コーディネータ | 奥田 太郎(おくだ・たろう)(南山大学社会倫理研究所) |
報告者紹介 | |
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磯野真穂(いその・まほ): 学部では運動生理学を専攻していたが、アスレチックトレーナーになろうと思って留学した米国で専攻を文化人類学に変更。文化人類学のアプローチを取らねばできない身体についての研究がしたいと思い、摂食障害をテーマとした。 シンガポールと日本で摂食障害の専門外来への陪席や、当事者へのインタビューを積み重ね、2015年『なぜふつうに食べられないのか:拒食と過食の文化人類学』(春秋社)を刊行し、2019年10月に摂食障害だけでなくダイエット全般とその裏側に否定し難くある欲望である「承認欲求」を射程に入れた『ダイエット幻想:やせること、愛されること』(ちくまプリマー新書)を上梓。 |
主催 | 南山大学社会倫理研究所 |
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連絡先 | 南山大学社会倫理研究所 〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18 Tel: (052)832-3111(内線3413,3414) Fax: (052)832-3703 E-mail: ise-office@ic.nanzan-u.ac.jp |
*本研究所しゃりんけんトークセミナーでは、記録のために写真撮影と録音を行なっております。 |