活動/イベント イベント情報 懇話会
南山大学社会倫理研究所2019年度第2回懇話会
2019年11月12日
2019年度第2回懇話会(「法・制度・倫理」研究プロジェクト)開催のお知らせ
下記の通り懇話会を開催致しますので、ご案内申し上げます。 どなたでも参加は自由(無料)です。 出席されます場合は、事前に受付フォームよりご連絡いただけると幸いです。(11月15日(金)より受付開始。当日参加でも結構です。)
日時 | 2019年12月15日(日) 14:00~17:30(13:30開場) | ポスターを見る |
---|---|---|
場所 | 南山大学R棟4階R49教室 アクセスについてはこちらをご利用下さい。 |
|
共通テーマ | いま「極刑」をどう考えるか―死刑をめぐる法と倫理 | |
全体趣旨 | 日本社会で凶悪事件が起きるたびに、社会の処罰感情や遺族感情を基に、〈極刑〉=死刑を加害者に適用することを強く望む声が湧き上がる。その一方で、死刑の廃止や執行停止を求める声も国内外から強く発信されている。近年では、〈極刑〉=死刑という法制度が存在することに目をつけ、自らへの死刑の適用を求めて、無差別の殺人事件が引き起こされるという大きなジレンマにも私たちは直面している。 死刑を〈極刑〉として存置すべきか、廃止すべきか。この問題は、人間の価値と生の意味を改めて問い直すことを私たちに迫る。その点で、死刑の存廃論は私たちの社会のあり方の根底に関わる問題である。しかし、死刑という問題の性質の複雑さや、法制度の専門性などが相まって、まだまだ市民レベルでは十分な議論が展開されていないように思われる。そこで本懇話会では、刑法を専門とする2名の講師をお招きし、死刑をめぐる存廃論の現状について確認するとともに、死刑に関する議論をより豊かなものにすることを目指し、「人格主義生命倫理」という新たな角度から、死刑問題に斬り込んでみたい。 |
演題1 | 死刑―法制度と世間の存廃論 |
---|---|
報告者1 | 丸山 雅夫(まるやま・まさお)(南山大学法務研究科 教授/社会倫理研究所 第二種研究所員) |
演題2 | 日本における死刑廃止の構造的障壁 |
報告者2 | 秋葉 悦子(あきば・えつこ)(富山大学経済学部 教授) |
コメンテータ | ウィニバルドス ステファヌス メレ(南山大学社会倫理研究所 第一種研究所員/准教授) |
司会 コーディネータ |
篭橋 一輝(かごはし・かずき)(南山大学国際教養学部 准教授/社会倫理研究所 第二種研究所員) |
報告者紹介 | |
---|---|
丸山 雅夫 | |
《略歴》 | 上智大学法学部卒、同大学院法学研究科博士課程修了。法学博士(上智大学)。ノートルダム清心女子大学助手・ 専任講師、小樽商科大学助教授、南山大学法学部助教授、同教授を経て、2004年より現職。 |
《専門領域》 | 刑法、少年法 |
《主要著書》 | 『カナダの少年司法』成文堂、2006年。 『少年法講義〔第2版〕』成文堂、2012年。 『刑法の論点と解釈』成文堂、2014年。 |
秋葉 悦子 | |
《略歴》 | 上智大学法学部卒、同大学院法学研究科博士課程修了。上智大学法学部助手、国立精神神経センター・精神保健研究所研究員、富山大学経済学部経営法学科専任講師、同助教授を経て、2005年より現職。2017年より、ローマ教皇庁生命アカデミー理事も務める。 |
《専門領域》 | 刑事法学、医事法学、医学倫理学、生命倫理学 |
《主要著書》 | 『ヴァチカン・アカデミーの生命倫理』知泉書館、2005年。 『人間の尊厳と生命倫理・生命法』(共著)成文堂、2006年 『人格主義生命倫理学-死にゆく者、生まれてくる者、医職の尊厳の尊重に向けて』創文社、2014年。 |
ウィニバルドス ステファヌス メレ | |
《略歴》 | Ledalero哲学部卒、ロンドン大学院法学研究科(SOAS Law School)にてMA、ケント大学にてLLM、ロンドン大学(SOAS Law School)にてPhDを取得し、2019年より現職。 |
《専門領域》 | 国際人権法、国際環境法 |
《主要著書》 | "Denying Atrocity? Making Sense of the 1998 Jakarta Mass Rape of Ethnic Chinese Women as Genocide," SOAS (2017) "Revisiting the 'Sovereignty' argument against the migrant workers convention: A view from the vulnerability of foreign 'Trainees' in Japan," Gupta Publications (2018) "In Search of Viable Standards of Culpability for Corporate Complicity Liability in Human Rights Abuses," Juiz de Fora Homa Publica (2019) |
主催 | 南山大学社会倫理研究所 |
---|---|
連絡先 | 南山大学社会倫理研究所 〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18 Tel: (052)832-3111(内線3413,3414) Fax: (052)832-3703 E-mail: ise-office@ic.nanzan-u.ac.jp |
*本研究所主催懇話会では、記録のために写真撮影と録音を行なっております。 |