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南山大学社会倫理研究所2020年度第2回懇話会
2020年06月01日
2020年度第2回懇話会(設立40周年記念シリーズ懇話会2:「企業・人権・倫理」研究プロジェクト)開催のお知らせ
下記の通り懇話会を開催致しますので、ご案内申し上げます。 どなたでも参加は自由(無料)です。参加に際しては、事前に受付フォームよりお申し込みください。(定員20名)受付を終了しました
日時 | 2020年6月13日(土) 14:00~17:30 | ポスターを見る |
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開催形式 | オンライン(Zoomミーティングを使用:詳細は参加申込者に直接お伝えします) | |
共通テーマ | 難民と人権 | |
全体趣旨 | この数年、国内外の紛争や地球温暖化、企業活動などによる難民問題は益々深刻な社会問題となっています。難民問題は権利を持っている人々の問題であり、根本的にそれは人権問題でもあります。本懇話会では、お二人の専門家をお招きして、日本における難民及び庇護希望者の労働の権利の観点から参加者の皆さんとともに考えたいと思います。 |
演題1 | 国際法における難民及び庇護希望者の労働の権利 |
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報告者1 | 小坂田裕子(おさかだ・ゆうこ)(中京大学 法学部 教授) |
趣旨 | 日本では、民主党政権下で認められた難民認定申請者に対して、申請後、6カ月から就労を許可する運用を2018年1月に見直しました。国際法で難民及び庇護希望者の労働の権利を規定する難民条約と社会権規約を比較検討し、その射程と限界を明らかにします。それを踏まえて、現在の日本の運用をどう評価すべきかや、難民認定者申請者支援のあり方等について議論を深めたいと思います。 |
演題2 | 入管収容・送還:ノン・ルフルマン原則による保護を考える |
報告者2 | 安藤由香里(あんどう・ゆかり)(大阪大学 国際公共政策研究科 招聘准教授) |
趣旨 | 難民条約や自由権規約等の他の国際人権条約には、ノン・ルフルマン原則とよばれる、生命および自由が脅かされる国へ追放・送還してはならないという重要な考え方がある。非正規滞在者(不法滞在者やオーバーステイともいわれる)を十把一絡げに収容・送還して良いかを検討する。 |
討論者 | 小城拓理(こじょう・たくみち)(愛知学院大学 総合政策学部 准教授) |
司会 | ウィニバルドス ステファヌス メレ(南山大学社会倫理研究所 第一種研究所員/准教授) |
報告者紹介 | |
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小坂田裕子 | |
《略歴》 | 2006年京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。博士(人間・環境学)。 2007年より日本学術振興会特別研究員。 2009年に中京大学准教授。2017年より中京大学教授。 |
《専門領域》 | 国際人権法 |
《主要著作》 | 『先住民族と国際法:剥奪の歴史から権利の承認へ』信山社(2017年) 「難民及び庇護希望者の労働の権利-難民条約と社会権規約の比較検討-」(錦田愛子(編)『政治主体としての移民/難民-人の移動が織りなす社会とシティズンシップ』明石書店(2020年)、第2章) 「入管収容の現在」(『法律時報』2020年92巻2号、58-62頁) |
安藤由香里 | |
《略歴》 | 名古屋大学大学院国際開発研究科博士後期課程退学。 大阪大学グローバルコラボレーションセンター特任助教、大阪大学大学院国際公共政策研究科特任講師を経て、同招聘准教授。 |
《専門領域》 | 国際人権法、国際難民法 |
《主要著書》 |
「難民の国際的保護政策」『グローバリズムと公共政策の責任』第3巻、大阪大学出版会、138-173頁、2019年。 |
小城拓理 | |
《略歴》 | 京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。2014年、愛知学院大学総合政策学部講師、2018年より同准教授。 |
《専門領域》 | 哲学、倫理学、政治理論 |
《主要著書》 |
『ロック倫理学の再生』晃洋書房、2017年。 |
主催 | 南山大学社会倫理研究所 |
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共催 | 科学研究費助成事業「レジリエンスの倫理的妥当性を支える持続可能性と補完性に関する社会倫理学的研究」(基盤研究(B)、研究代表者:奥田太郎、研究課題番号:19H01189) |
連絡先 | 南山大学社会倫理研究所 〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18 E-mail: ise-office@ic.nanzan-u.ac.jp |
*本研究所主催懇話会では、記録のために写真撮影と録音を行なっております。 |