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社倫研トークラボ#2024-4「無知と罪」
2024年06月11日
社倫研トークラボ#2024-4「無知と罪」開催のお知らせ
下記の通り開催致しますので、ご案内申し上げます。どなたでも事前登録なしで参加していただけます(無料)。ふらりとお立ち寄りください。また、完全に蓋の閉まる密閉容器(ペットボトル、水筒など)は持ち込み可能です。
日時 | 2024年7月3日(水) 15:30~17:00 | ポスターを見る |
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場所 | 南山大学ライネルス中央図書館1階 NANTOルーム | |
テーマ | 無知は罪なのか | |
シリーズ趣旨 | 社会倫理に関する研究交流の場「社倫研トークラボ」では、社会倫理に関わるさまざまな領域の研究者を学内外から招き、さまざまな人たちの行き交うオープンな場所で、社会倫理に関わる議論をざっくばらんに行うことを試みる。社倫研の探究キーフレーズ「そこから語る、問う、考える」を体現するような〈トークを通じた研究〉を目指し、名称を「トークラボ」とする。 |
ゲスト | 冨田絢矢(とみた・じゅんや)(上智大学法学部特別研究員) |
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プロフィール | 南山大学法学部出身。法学に何か居心地の悪さを感じたのがきっかけで、「そもそも私たちが道徳的であるべき根拠が示されなければならないのでは?」という問いに長きにわたって苦闘。どうやら同じ問いに悩んだらしい20世紀の道徳哲学者R・M・ヘアのテキストを手がかりに模索。往年の努力が実を結び、ついに去年12月、『道徳はなぜ価値判断の問題になるのか』(名古屋大学出版会)を公刊。現在は、同書で打ち立てた《ヘア主義》を、現実の社会で生じるさまざまな応用問題に適用し、その理論的帰結を世に問う論文を鋭意執筆中。https://researchmap.jp/junya_tomita |
概要 | 最近、応用倫理学の「認識的不正義」という議論では、私たちが偏見をもつことの道徳的責任が追及されている。けれども、誰もが望んで偏見をもつわけではなく、偏見も無知の一種だとすれば、認識的不正義論は、「無知は罪だ」と言っていることになる。果たしてそう言えるのだろうか?とはいえ、このように問うことは、応用倫理学という営み全体にブーメランで戻ってくるかもしれない。どんな問題を扱うにせよ、応用倫理学は、「これこれの知識は、道徳の教養として、知っておいた方がいいですよ」ということを含意するのかもしれない。しかし裏を返せばこれは、「それ以外のことは知らなくても大丈夫ですよ」ということを意味するのだろうか?最低限の教養/マニアックな知識という線引きを、誰がするのか?そもそもそのようなことが可能なのか?このような〈倫理学のそもそも〉を、参加者と共に考えたい。 |
企画責任者 | 奥田 太郎(おくだ・たろう)(南山大学社会倫理研究所教授) |
主催 | 南山大学社会倫理研究所 |
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共催 | 科研費23K21876 |
連絡先 | 南山大学社会倫理研究所 〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18 E-mail: ise-office@ic.nanzan-u.ac.jp |
*本研究所主催イベントでは、記録のために写真撮影と録音を行なっております。 |