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NANZAN Alumni Academic Lounge "Dignitati" 2025【第1回】
2025年03月18日
NANZAN Alumni Academic Lounge "Dignitati" 2025【第1回】開催のお知らせ
下記の通り開催致しますので、ご案内申し上げます。
日時 | 2025年4月11日(金) 17:00-18:30 | ![]() ポスターを見る |
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会場 | 南山大学ライネルス中央図書館NANTOルーム | |
対象 | 南山大学の学部生・大学院生、教職員、卒業生 | |
NANZAN Alumni Academic Lounge "Dignitati"企画趣旨 | 「人間の尊厳のために」を教育モットーとする南山大学が80年近くにわたり送り出してきた卒業生たちは、日本全国にとどまらず、世界各国でさまざまな業界で世界に貢献する活躍をしている。そうした卒業生たちが身につけてきた専門知と経験を改めてアカデミックな文脈に引きつけて語る場を創出することで、「人間の尊厳」の内実を明らかにすることを試みる。 |
シリーズ・テーマ |
「運ぶ」:輸送業から見えるビジネスと人間の尊厳 |
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シリーズ講演者 | 長坂 逸郎(ながさか・いつろう)氏(元川崎汽船株式会社ミャンマー・バングラデシュ首席駐在員/NAGASAKA & Associatesコンサルティングオフィス アドバイザー/南山大学文学部独語学独文学科1981年卒業生) |
シリーズ趣旨 | 海運ビジネスが担う使命、それは、世界の隅々まで物資を運び、人々により良い暮らしを提供すること。「人間の尊厳」を命題に、ビジネス理念を細かく解きほぐしていきながら、「運ぶ」側のスタンスと海運サービス・ユーザーの立ち位置を明らかにする。海運の歴史は文書に残された5千年以上の商業上の歴史があり、そこには人々の生活に直結した「輸送」のニーズがあった。先ずはこれらを紐解くことから初めて、現代の海運ビジネスへと話を進める。 |
第1回テーマ | 「海運ビジネスってなんだ?」 | |
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趣旨 |
God must have been a shipowner. He placed the raw materials far from where they were needed and covered two thirds of the earth with water. (神は船主であったに違いない。彼は原材料を、必要とされる場所から遥か遠いところに置き、地球上の3分の2を海で覆ってしまった。) 始まりは紀元前3000年ころのメソポタミア。この地方に住む人たちは、油とナツメヤシを銅や象牙と交換するために、ペルシャ湾を南下しホルムズ海峡を経て遠く西インドのインダス川流域と交易していたことがわかっています。これが今から5000年前に始まった最初の海上交易です。その後、「船」を使った商いは地中海で発達、主人公はフェニキア人、次いでギリシャ人でした。続く紀元前8世紀から約1200年間、栄華を極めたローマ帝国は地中海を「我らが海」と呼んで支配、以後、ビザンチン帝国の時代を経て、紀元1000年から1400年頃にはヴェネチアとハンザ同盟が歴史の表舞台に登場し、海の交易は地中海を出て遠く北西欧州へと広がっていきます。そして15世紀はコロンブスやマゼラン、バスコダガマが登場するお馴染み「大航海時代」の幕開け、その後、海運ビジネスは世界中に拡大していきました。21世紀の今も海上輸送のニーズは拡大の一途を辿り、「海運」は大きく成長してきました。現代の「海運」は世界経済に貢献するマクロビジネスの担い手でありながら、世界の隅々で暮らす人たちに「必要なとき、必要なものを届ける」ことも重大な使命にしています。こうした点を踏まえながら、人々から期待される将来の海運業の理想像とは何か?また少し視点を変えて、人が営むビジネスとは何か?についてご一緒に考えたいと思います。 さて、かくも重要な産業に位置付けられる「海運」ですが、その実態は残念ながら日常生活でみなさんの眼に触れることが少ないため、あまりご自分とは縁がない世界だと思う方が多いかも知れません。そんな誤解を解いていただこうと、シリーズの第1回目は海運ビジネスの最前線を動画で追いながら「海運」とは何かをご説明し、世界経済における「海運」の立ち位置をお話します。また、昨今の米中報復関税のぶつけ合いで世界が未曾有の混乱に直面するなか、国際政治に翻弄される「海運」の姿もご紹介します。 なお第1回目のセミナーは、続く第2回と第3回の話題をより深く理解いただくための、イントロダクションとして位置付けています。是非ご参加ください。 |
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司会・コーディネータ | 奥田太郎(おくだ・たろう)(社会倫理研究所/人文学部) |
主催 | 南山大学社会倫理研究所 |
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連絡先 | 南山大学社会倫理研究所 〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18 Tel: (052)832-3111(内線3413,3414) Fax: (052)832-3703 E-mail: ise-office@ic.nanzan-u.ac.jp |
*本研究所イベントでは、記録のために写真撮影と録音を行なっております。 |