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NANZAN Alumni Academic Lounge "Dignitati" 2025【第2回】
2025年04月14日
NANZAN Alumni Academic Lounge "Dignitati" 2025【第2回】開催のお知らせ
下記の通り開催致しますので、ご案内申し上げます。
日時 | 2025年4月21日(月) 13:35-15:15 | ![]() ポスターを見る |
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会場 | 南山大学S棟S22教室 | |
対象 | 南山大学の学部生・大学院生、教職員、卒業生 | |
NANZAN Alumni Academic Lounge "Dignitati"企画趣旨 | 「人間の尊厳のために」を教育モットーとする南山大学が80年近くにわたり送り出してきた卒業生たちは、日本全国にとどまらず、世界各国でさまざまな業界で世界に貢献する活躍をしている。そうした卒業生たちが身につけてきた専門知と経験を改めてアカデミックな文脈に引きつけて語る場を創出することで、「人間の尊厳」の内実を明らかにすることを試みる。 |
シリーズ・テーマ |
「運ぶ」:輸送業から見えるビジネスと人間の尊厳 |
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シリーズ講演者 | 長坂 逸郎(ながさか・いつろう)氏(元川崎汽船株式会社ミャンマー・バングラデシュ首席駐在員/NAGASAKA & Associatesコンサルティングオフィス アドバイザー/南山大学文学部独語学独文学科1981年卒業生) |
シリーズ趣旨 | 海運ビジネスが担う使命、それは、世界の隅々まで物資を運び、人々により良い暮らしを提供すること。「人間の尊厳」を命題に、ビジネス理念を細かく解きほぐしていきながら、「運ぶ」側のスタンスと海運サービス・ユーザーの立ち位置を明らかにする。海運の歴史は文書に残された5千年以上の商業上の歴史があり、そこには人々の生活に直結した「輸送」のニーズがあった。先ずはこれらを紐解くことから初めて、現代の海運ビジネスへと話を進める。 |
第2回テーマ | 「自動車輸送を通じて見る相手国経済への貢献」 | |
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趣旨 |
The growing intricacy and variety of commerce is adding to the advantages which a large fleet of ship under one management derives from its power of delivering goods promptly, and without breech of responsibility, in many different ports; and as regards the vessels themselves time is on the side or large ships. (商業活動が複雑かつ多様化していくにつれて、一つの経営体が、貨物を遅滞なく、義務違反なく、多くの港に輸送することができる大船隊を有することに優位性をもたらしている。そして船舶自体に関して言えば、時代は大型船に味方しているのである。) 世界経済の成長にともない21世紀のいまも輸送需要は拡大傾向にあり、「海運」がそれを支えてきたことは先に述べた通りですが、大量輸送時代のニーズを支える主役である「船」は前世紀から今世紀にかけて大きく変化してきました。即ちそれは、一度により多くの貨物を輸送するための「大型船化」であり、貨物の形状に上手くマッチした「専用船化」の開発です。シリーズ第2回目の今回は、「大型船化」「専用船化」という海運の世界では避けて通れなかった2つのキーワードをベースに置きながら、いまから100年前には存在しなかった「自動車専用船」という種類の船を題材にお話します。先ずは、トヨタ自動車の輸出向け完成車海上輸送というビジネスを通して、船がどう変化していったかを見ていきます。 ところで1980年代の「日米貿易摩擦」や、当時の極端な円安を問題視した米国が日本に円高を強いた1985年の「プラザ合意」に始まり、その後も日米両国間の経済問題が話題になるたびに、米国向け輸出完成車が港で自動車専用船に積み込まれるシーンはテレビニュースの定番として扱われてきましたが、自動車の輸送はなにも米国向けだけではありません。ここにご紹介するのは、私が現役時代に経験してきた、新興国や発展途上国への輸出車輸送の仕事、これらを通じて少なからず相手国への経済貢献のお手伝いが出来たと自負している案件です。ビジネス理念を細かく解きほぐしていきながら、「人間の尊厳」というテーマに何処まで迫れるか、みなさんと議論を深めていきたいと考えています。
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司会・コーディネータ | Winibaldus Stefanus Mere(ウィニバルドス・ステファヌス・メレ)(社会倫理研究所/法学部) |
主催 | 南山大学社会倫理研究所 |
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連絡先 | 南山大学社会倫理研究所 〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18 Tel: (052)832-3111(内線3413,3414) Fax: (052)832-3703 E-mail: ise-office@ic.nanzan-u.ac.jp |
*本研究所イベントでは、記録のために写真撮影と録音を行なっております。 |