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南山大学社会倫理研究所2025年度第2回懇話会
2026年02月09日
2025年度第2回懇話会開催のお知らせ
下記の通り懇話会を開催致しますので、ご案内申し上げます。 どなたでも参加自由(無料)、申込不要です。
| 日時 | 2026年3月12日(木) 14:00~17:30 | ![]() ポスターを見る |
|---|---|---|
| 場所 | 南山大学ライネルス中央図書館1階 NANTOルーム | |
| 共通テーマ | 〈沈黙〉と倫理的な生:戦禍を生き延びるとはどういうことか | |
| 全体趣旨 | 戦争という不条理の渦中を生きる者を理解する際、我々はしばしば「抵抗」か「屈従」かという対立軸をあてがう。「抵抗」という行為の中に、不条理に対して確固たる意志を持ち行動を起こす、主体的な個人の姿を見出すがゆえに、我々は、「屈従」よりも望ましいものとしての「抵抗」という価値観を暗黙のうちに共有しているように思われる。しかし果たして、戦禍という特異な状況を生ける者たちの生は、「屈従」や「抵抗」によって描き尽くされ得るのだろうか。本企画では、極限的な状況下で沈黙の淵に立ち不条理に留まりながら自己の在り方を模索する者の生に焦点をあて、通常「屈従」とみなされるそうした生が、実のところいかなる生であるのかを探求する。異なる2つのアプローチから、既存の規範により静かに伏せられてきた「語られぬ生」をまなざす倫理について、会場全体で問い直してみたい。 | |
| 演題1 | 失語の果てにじかに触れ合う人間としての自分 |
|---|---|
| 報告者1 | 齊藤如穂(さいとう・ゆきほ)(大阪大学大学院人文学研究科人文学専攻臨床哲学) |
| 趣旨 | 石原吉郎がシベリヤ抑留の中でたどり着いた衰弱と荒廃の果て。そこで、石原はじかに自分自身と触れ合った。本稿では、石原がシベリヤで体験した出来事とともに、彼が問い続けた〈位置〉と〈姿勢〉について私なりに真摯に読み解きたい。 |
| 演題2 | 紛争後を生きる者にみる「応答性」 |
| 報告者2 | 永田理乃(ながた・あやの)(九州大学大学院地球社会統合科学府) |
| 趣旨 | 本報告では、紛争後社会を生きる人々が直面する葛藤に焦点をあてる。社会や個人に残る紛争の傷跡と向き合う人々の生き方には、抵抗や離脱など「不条理に抗う」のではない形の、社会への「応答」があることを浮き彫りにする。 |
| 討論者 | 大野瑞記(おおの・みずき)(南山大学大学院人間文化研究科) |
| 司会 | 奥田太郎(おくだ・たろう)(南山大学社会倫理研究所 第一種研究所員/人文学部 教授) |
| 報告者紹介 | |
|---|---|
| 齊藤如穂 | |
| 《略歴》 | 大阪大学大学院人文学研究科人文学専攻臨床哲学 博士後期課程 在籍。 |
| 《専門領域》 | 臨床哲学 |
| 《主要著作》 | 「DV家庭で育つ子どもへの法的支援と課題に関する考察」『待兼山論叢:哲学篇』第58号、2025年、69-85頁。 |
| 永田理乃 | |
| 《略歴》 | 九州大学大学院地球社会統合科学府博士後期課程 在籍。 |
| 《専門領域》 | 平和構築論、政治哲学 |
| 《主要著作》 | 「平和構築の倫理の再考 : レイナ・ニューフェルトの議論の検討」『地球社会統合科学』第32巻1号、2025年、50-62頁。 |
| 大野瑞記 | |
| 《略歴》 | 南山大学大学院人間文化研究科宗教思想専攻(哲学領域) 博士後期課程在籍。 |
| 《専門領域》 | 戦争倫理学 |
| 《主要著書》 | 「バーナード・ウィリアムズの「遡及的正当化」:兵士の倫理への応用可能性に向けて」『南山神学:別冊』第40号、2025年、77-88頁。 |
| 主催 | 南山大学社会倫理研究所 |
|---|---|
| 連絡先 | 南山大学社会倫理研究所 〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18 E-mail: ise-office@ic.nanzan-u.ac.jp |
| *本研究所主催懇話会では、記録のために写真撮影と録音を行なっております。 |
