刊行物 研究所研究叢書
『憲法第九条に関する一考察―日豪合同ワークショップ(2005.9.11-15)討論を受けて―』(2006年)
2014年02月07日
南山大学社会倫理研究所「公正と平和」叢書
『憲法第九条に関する一考察―日豪合同ワークショップ(2005.9.11-15)討論を受けて―』
マイケル・シーゲル著(原田容子 訳)
2006年
「2005年9月12日から15日までの4日間、南山大学にて、日豪両国の国際関係を取り上げるワークショップが行われた。......テーマは「9.11事件以降の世界における公平と平和を求めて――日本とオーストラリアのためのオルターナティブを構想して」であり、議論の前提となっていたのは、両国の置かれている状況が、例えば、米国との関係、対テロ戦争、アジアとの関わりなどの点で非常に類似しているという理解であった。ワークショップの目的は、アジア太平洋地域と世界の安全およびより公平な国際秩序形成に、日本とオーストラリアがより効果的に貢献できる道を探ることであった。
...このワークショップの議論の過程で、日本の憲法第九条が度々話題に上り、憲法改正に関する問題が熱心に、また深く話し合われた。......そこで、憲法第九条に関連する議論のみを取り出してまとめ、憲法改正に関する政策決定の過程に直接関与する人々(国会議員および一般市民)に発信することにした。」(「前書き」より)