研究活動 2021-2025年度
第1回公開シンポジウム「中国・台湾における装いとエスニシティ」
2026年02月20日
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第1回公開シンポジウム「中国・台湾における装いとエスニシティ」
日 時:2026年2月20日(金) 14:00 ~ 17:30
会 場:南山宗教文化研究所・人類学研究所1階会議室・オンライン(Zoom)
主 催:南山大学人類学研究所
プログラム:
14:00-14-10「趣旨説明」宮脇千絵(南山大学)
14:10-14:40「図案から創作物へ ─1949年から1980年までの中国におけるミャオ族の 民族衣装に関する書籍と展覧会の変遷─」佐藤若菜(京都女子大学)
14:40-15:10「現代中国ファッションにおける「民族的な要素」 の創作と応用 ─伝統服/民族服にみる記号的意義─」謝黎(聖心女子大学)*オンライン参加
15:10-15:40「民族衣装「のようなもの」 ─ 台湾のエスニック市場における類似品と仲介者の再考─」田本はる菜(成城大学)*オンライン参加
15:40-16:10「古着からみやげものへ ─ モンの手仕事と民族性─」宮脇千絵(南山大学)
16:10-16:25 休憩
16:25-16:40「コメント」中谷文美(関西学院大学)
16:40-16:55「コメント」周星(神奈川大学)
16:45-17:30 総合討論
参加登録:
ご参加いただくには事前登録が必要です。下記のURLまたはQRコードからお申込ください。
(締切:2月20日正午 )

https://app.nanzan.ac.jp/regform/regist/univ/jinruikenreception/20260220symposium
趣 旨:
中国と台湾においては、「民族衣装」と呼び得るものが文化資源として再評価される一方で、その真正性や民族集団との結びつきが変容しており、「エスニック性」のあり方がきわめて流動的になっている。そこで本シンポジウムでは、現代中国および台湾を事例に、装いを通じたエスニシティの表象とその揺らぎに着目し、その境界領域にあらわれる「民族衣装」の様相について考える。
なお本シンポジウムは、『年報人類学研究』第16号の「特集 中国・台湾における装いの境界領域」の内容に基づく。
報 告:
発表者4名、コメンテーター2名をお迎えし、ハイブリッド形式でシンポジウムを開催した。
佐藤若菜氏は、中国貴州省のミャオ族について、中国が衣装そのものではなく、そこに施される「図案」に関心を抱いてきた様を豊富な資料から明らかにした。謝黎氏は、「民族衣装」を応用した現代中国ファッションの状況を、記号圏論とバースの三項関係理論を用いて考察した。田本はる菜氏は、台湾での伝統衣装をめぐる知的財産権制度下での人びとの実践について明らかにした。宮脇千絵は、ミャオ族(モン)の古着が中国雲南省からタイ・チェンマイへと流通するプロセスにを分析した。
これら発表に対し、コメンテーターの中谷文美氏からは、布を問題にする時の特徴として生産、流通、消費それぞれのプロセスで考えるべき項目がいかに多いのか、中国・台湾をまとめてみることで何が明らかになるのかといった点が指摘された。また周星氏からは、豊富な中国・台湾の歴史的・民俗学的知識に基づき、個別の事実確認や今後の助言などを多くいただいた。
参加者は対面・オンライン合わせて31名であった。 (文責:宮脇千絵)
