南山大学人類学博物館

背景

ごあいさつ 館長挨拶

南山大学人類学博物館は、ラテンアメリカやアジア・オセアニアの民族学資料、ヨーロッパの考古学資料、そして地元名古屋の考古学資料から、昭和時代の現代生活史資料にいたるまで、幅広くかつユニークな資料を収蔵・展示しています。

本博物館は、南山大学創立と同じ年の1949年に、南山大学附属人類学民族学研究所の資料陳列室として第一歩を踏み出しました。以来、南山大学の学術調査団がパプアニューギニアで収集した民族学資料や、上智大学の学術調査団がタイで収集した民族学資料、南山大学の設立母体である神言会の神父たちがヨーロッパや日本で収集した考古学資料などを中心とし、さらに各種コレクションの寄贈や購入によって収蔵品の充実につとめてきました。

社会に開かれた博物館として、小中高の「総合的な学習の時間」における博物館見学や、愛好家の方々などの団体見学のご希望に対応し、館内見学のご案内や展示品の解説などを行っています。研究成果の公開にも力を注いでおり、博物館講座や公開講演会の開催などによって、博物館に関連する諸分野の最新の知見を社会に還元する試みを続けています。

また、学外の博物館等との連携も進めており、2010年3月には明治大学博物館と、そして2014年2月には名古屋大学博物館との間で、学術交流や標本の相互利用などを目的とした協定を結んでいます。

2013年10月のリニューアルオープン後、本博物館の展示室では、露出展示を多くとりいれ、資料を手に取ってじっくり観察できるようになりました。「触る」という、「見る」とは違った、時間をかけた観察体験をしていただけます。多くの方々にご来館いただき、個性的な来歴をもつさまざまな資料との「対話」を楽しんでいただければと、スタッフともども願っております。

南山大学人類学博物館館長
奥田 太郎

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