研究所紹介 研究所の歴史
社会倫理研究所の歴史
研究所の歩み
1980年5月26日 南山経済倫理研究所 設立
1981年6月 社会倫理研究所に名称変更、現在に至る
設立趣旨
1980年5月13日開催の大学評議会において、1980年5月26日の開学記念日を期して、南山大学における三番目の研究所、南山経済倫理研究所の設立が承認された。
近代における先進諸国の目覚しい経済発展は、人類に「豊かさ」をもたらすと同時に、自然破壊、環境汚染、資源枯渇など自然の「貧しさ」、人間の「貧しさ」が見られる世界をもたらした。そこには倫理的立場が改めて問われ、価値判断領域を 経験科学の範囲に取り入れなければ経済現象を十全には解明できない時代が現出していた。
もともと日本の経済・経営活動の伝統の中にある倫理性に関心を持ち、同時にキリスト教価値観・倫理観の日本への紹介・導入に熱意を持つ、ヨハネス・ヒルシュマイヤー学長(当時)がこの社会の現状に鑑み、南山大学の建学の精神に直接連なって、経済社会の解明に努力する重要性と意義を提案したのが本研究所設立の動機であり設立の目的である。
研究所の目指すところは、このように、人間の尊厳の理念に基づき産業社会における経済経営の諸問題を研究し、これら諸問題に対する社会的関心を喚起し、かつ普及することにある。そのための関連文献・資料の収集、関連する研究者の養成を意図するものであった。ここから新しい倫理の認識が生まれることが期待されている 。
―――――『社会と倫理』第20号 記念号より(2006年)
参考資料
- 社会倫理研究所の歴史『社会と倫理』第20号(2006年)
- 南山経済倫理研究所―期待される新しい倫理の認識 森茂也(初代所長)『社会と倫理』第25号(2011年)
- 社会倫理研究所歴代所長インタビュー 澤木勝茂(第4代・第7代所長)『社会と倫理』第25号(2011年)
- 社会倫理研究所歴代所長インタビュー 高橋広次(第5代所長)『社会と倫理』第25号(2011年)
- 社会倫理研究所歴代所長インタビュー 小林傳司(第6代所長)『社会と倫理』第25号(2011年)