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南山大学社会倫理研究所2026年度第1回懇話会
2026年09月29日
2026年度第1回懇話会開催のお知らせ
下記の通り懇話会を開催致しますので、ご案内申し上げます。 どなたでも参加自由(無料)、申込不要です。
| 日時 | 2026年10月18日(日) 14:00~17:30(13:30開場) | ![]() ポスターを見る |
|---|---|---|
| 場所 | 南山大学G30教室 | |
| 共通テーマ | まだ見ぬ世代への責任を考える:〈われわれ〉は何を引き受けるのかIV | |
| 全体趣旨 | 人が自身の行った行為に責任を負うことは、倫理の基本的な枠組みである。しかし、我々が地域や環境に甚大な影響を及ぼす決定を行うとき、国家がエネルギー政策や安全保障をめぐる選択を行うとき、さらに社会全体が長期にわたるリスクを抱えた技術に依存し続けるときなど、その帰結は現在を生きる者だけでなく、まだ生まれていない将来世代にまで及ぶ。人が自身の行いに対して責任を持つべきだとしても、その考えは直接には何も要求してこない将来世代に対してどこまで適用することができるのだろうか。この問いは、将来世代を巻き込む集団的な決定の責任をどのように引き受けるかをめぐる「世代間倫理」の問題として知られる。本懇話会ではこの問題を、責任の無限性の倫理で知られるエマニュエル・レヴィナスの議論を手がかりに、放射性廃棄物をめぐる世代間倫理を具体的な問題として取りあげる方法で考える。哲学的議論と実践的・制度的課題を相互に参照しながら、集団的な応答と世代をこえる責任を〈われわれ〉の問題として問い直すことを目指す。 | |
| 演題1 | 高レベル放射性廃棄物処分にかんする倫理問題からレヴィナス「繁殖性」の哲学へ |
|---|---|
| 報告者1 | 高野浩之(たかの・ひろゆき)(中央大学国際経営学部 非常勤講師) |
| 趣旨 | 高レベル放射性廃棄物処分問題で焦点化される「遠い将来世代」への倫理的責任の議論を出発点として、20世紀フランスの哲学者レヴィナスのいう「繁殖性」の内実に迫り、直近世代との断絶の観点から核廃棄物処分問題を再検討する。 |
| 演題2 | レヴィナスの責任概念における世代間倫理 |
| 報告者2 | 小川真未(おがわ・まみ)(中央大学文学部 兼任講師/人文学研究所 客員研究員) |
| 趣旨 | レヴィナスの責任概念を隔時性という時間性から検討し、世代間における責任を考える。さらにこの責任概念が実際の責任遂行とどのように関係するかを検討する。 |
| 討論者 | 寺本剛(てらもと・つよし)(中央大学理工学術院 教授) |
| 司会 | 西本優樹(にしもと・ゆうき)(南山大学社会倫理研究所 研究所編集員・助教) |
| 報告者紹介 | |
|---|---|
| 高野浩之 | |
| 《略歴》 | 中央大学文学研究科 博士後期課程修了 博士(哲学)。
中央大学ほか兼任講師。同人文科学研究所客員研究員 |
| 《専門領域》 | フランス現代哲学、現象学、応用倫理学 |
| 《主要著作》 | 「E・レヴィナスの現象学的分析における諸現象の構造としての「関係」と「隔絶」」(博士論文、中央大学、2024年) 「『存在の彼方へ』と経営倫理 21世紀の経営倫理におけるレヴィナス哲学の受容について」(佐藤香織・馬場智一(編)『『存在の彼方へ』を解読する:レヴィナス研究の現在』法政大学出版局、2025年) 「「現実性」としての「リアリティ」―レヴィナスによる顔の現象学的考察における他人と私のリアリティ―」(寺本剛(編)『リアリティの哲学Ⅱ』中央大学出版部、2026年)など |
| 小川真未 | |
| 《略歴》 | 中央大学大学院文学研究科哲学専攻 博士後期課程修了 博士(哲学) |
| 《専門領域》 | レヴィナス、現代フランス哲学 |
| 《主要著作》 | 「レヴィナスにおける存在と存在の彼方――悪(mal)を手がかりに」(博士論文、2025年3月) 「レヴィナスの『イリヤ』とレヴィ=ブリュールの『融即』」『中央大学大学院研究年報』(第53号、353-368頁、2024年2月) 「前期『イリヤ』の悪と後期の『苦しみの過剰』の悪における類似と差異」『レヴィナス研究』(第5号、71-84頁、2023年8月) |
| 寺本剛 | |
| 《略歴》 | 2007年 中央大学大学院文学研究科 博士後期課程修了 博士(哲学) 2007年〜2013年 中央大学文学部 兼任講師 2013年〜2016年 中央大学理工学部 助教 2016年〜2022年 中央大学理工学部 准教授 2022年〜2026年 中央大学理工学部 教授 2026年〜現在 中央大学理工学術院 教授 |
| 《専門領域》 | 哲学・倫理学(環境倫理学、世代間倫理) |
| 《主要著書》 | 「高レベル放射性廃棄物処分の不正義」(宇佐美誠(編著)『エネルギー正義:公正な脱炭素へ』、第4章、明石書店、2026年) "Is Soil Merely a Means? Reconsidering the Nexus Among Humans, Plants, and Soil, in The Vegetal Turn: History, Concepts, Applications." (The International Library of Environmental, Agricultural and Food Ethics Volume 38, Springer, 2024) 『リアリティの哲学』(編著、中央大学出版部、2023年) |
| 主催 | 南山大学社会倫理研究所 |
|---|---|
| 共催 | 科研費23K21876、24K03343 |
| 連絡先 | 南山大学社会倫理研究所 〒466-8673 名古屋市昭和区山里町18 E-mail: ise-office@ic.nanzan-u.ac.jp |
| *本研究所主催懇話会では、記録のために写真撮影と録音を行なっております。 |
