刊行物 人類学研究所叢書
8.『社会変動と宗教の<再選択>―ポスト・コロニアル期の人類学的研究』宮沢 千尋編(2009、風響社)¥4,200
- ●序言(宮沢 千尋)
- ●宗教の再選択と経済の選択 ―バリ島のヒンドゥー・観光・テロ事件(吉田 竹也)
- ●複雑性と選択性 ―フィリピン・セブ市のグアダルーペの聖母信仰に関する予備的考察(川田 牧人)
- ●植民地支配下西アフリカにおけるイスラームとキリスト教の出会い―アマドゥ・ハンパテとチェルノ・ボカール(坂井 信三)
- ●近代エチオピア国家形成と異教「共存」―皇帝・霊媒師・踊る精霊たち(石原 美奈子)
- ●北東タイのシーサ・アソーク仏教共同体運動に関する一考察(森部 一)
- ●改宗に伴う社会変化の諸相に関する一考察―中央アンデスにおけるプロテスタント諸派の布教戦略を中心に(河邉 真次)
- ●ベトナム南部メコン・デルタのカオダイ教の政治化と軍事化(宮沢 千尋)
7.『アジア市場(マーケット)の文化と社会―流通・交換をめぐる学際的まなざし』宮沢 千尋編(2005、風響社)¥4,000
- ●まえがき(宮沢 千尋)
- ●序論―アジア市場の社会と文化の理解にむけて(宮沢 千尋)
- ●イランのバザールに見る国家・社会関係と政治文化(中西 久枝)
- ●不況下のマレー人企業と華人企業(原 不二夫)
- ●「市場経済の過剰化」に対するタイ上座仏教徒農民の反応に 関する一考察―東北タイの一事例の検討(森部 一)
- ●バリ島ウブドの日本人店舗(1) ―グローカルな観光地の一断面(吉田 竹也)
- ●市場経済の衝撃と中国文学の変容(中 裕史)
- ●大興安嶺のトナカイ・エウェンキの交易(ボグショル)について(クネヒト・ペトロ)
- ●ベトナム北部・紅河デルタ村落における文化と経済発展の関係(宮沢 千尋)
- ●西アフリカ内陸における宝貝の流通と交換(坂井 信三)
- ●あとがき(宮沢 千尋)
6.『アジア移民のエスニシティと宗教』吉原 和男、クネヒト・ペトロ編(2001、風響社)¥5,000
- ●はじめに(吉原 和男)
- ●総論―アジア移民のエスニシティと宗教(吉原 和男)
- ●在日ベトナム系住民の宗教実践とエスニック・アイデンティティ(川上 郁雄)
- ●在日ビルマ人と日本人の相互行為における自己表象 ―「期待」と「ずれ」(田沼 幸子)
- ●中華街における祭祀・芸能の創出と華僑エスニシティの再編 ―長崎・神戸・横浜を比較して(王 維)
- ●中国朝鮮社会におけるキリスト教の受容と展開―韓国人による影響を中心として(韓 景旭)
- ●移民の宗教の〈社会的形態〉とエスニシティ―台湾系仏教運動を手がかりとして(藤井 健志)
- ●拡散する台湾社会と宗教―新興宗教を例として(五十嵐 真子)
- ●台湾ナショナリズムについての一考察(三尾 裕子)
- ●イスラーム復興とアイデンティティの政治学―スールー諸島サマ人の事例から(床呂 郁哉*)
- ●交錯する呼称ともののやりとり ―フィリピン華僑・華人研究再考に向けて(宮原 曉)
- ●ベトナム華人カトリック教会研究序説 ―移民・難民研究の応用例(芹澤 知広)
- ●パターン・アイデンティティの変容 ―タイ国北部パターン系移民の宗教とエスニシティ(村上 忠良)
- ●雲南系漢人における移住・家族・祭祀―タイ北部の事例から(谷口 裕久)
- ●あとがき(クネヒト・ペトロ)
- *床呂氏は研究担当者だが研究会で報告は行っていない
5.『宗教・民族・伝統―イデオロギー論的考察』杉本 良男編(1995)¥2,500
- ●序論(杉本 良男)
- ●神と力――童乩(Tang-ki)信仰の弾力性について(佐々木 宏幹)
- ●オーソプラクシーからオーソドクシーへ―現代バリ宗教論覚書(山下 晋司)
- ●「宗教」としての上座仏教―ソプソーンパンナー、タイ・ルー族の仏教復興運動とエスニシティ(長谷川 清)
- ●北タイ、タイ・ルー族の守護霊儀礼とその社会的背景 ―移住の記憶をめぐって(馬場 雄司)
- ●タイにおける仏教原理主義の2つの類型と世俗内倫理(小野沢 正喜)
- ●南アジアにおける人の範疇化とそのイデオロギー的側面―ネワール、パルバテ・ヒンドゥー、ミティラーからの考察(石井 溥)
- ●ケーララの多宗教社会とコミュナリズム(小林 勝)
- ●暴力・政治・宗教―マドラス市の祭礼ヴィナーガヤ・ チャトゥルティーの現在からの考察(関根 康正)
- ●民族宗教と国民宗教―スリランカにおける宗教・民族問題(杉本 良男)
- ●イスラームと「近代」―一つの覚書(大塚 和夫)
- ●文書活動と宗教的イデオロギー ―19世紀西スーダンの事例から(坂井 信三)
- ●第5期研究活動経過
- ●English Resumes (翻訳・Thomas Kirchner)
4.『伝統宗教と知識』杉本 良男編(1991)¥2,800
- ●総論(杉本 良男)
- <第1部 聖典・神話と社会政治的統合モデル>
- ●モデルとしてのvarna体制(山田 隆治)
- ●アンチ・ブラーフマン―タミル・ナードゥのカースト制と権力(杉本 良男)
- ●ピシュタコ―アンデス世界における村落と都市の媒介者(加藤 隆浩)
- <第2部 イスラーム的知識と社会文化的統合の論理>
- ●インドネシアの伝統イスラームの知の担い手、Kyaiについて(倉田 勇)
- ●スルーのTausug社会における知識の意味 ―リーダーシップとの関係から(三浦 太郎)
- ●西スーダンのイスラーム的呪術論(坂井 信三)
- <第3部 宗教的職能者と知識の体系化>
- ●憑霊と道理―マレーシアの黄老仙師慈教再論(坂井 信三)
- ●タイの僧侶 Budddhadasa のイメージをめぐって―ダンマ理論と実践活動の検討から(森部 一)
- ●シンハラの土地「神」バヒラワ・デーワターワ覚書(大岩 碩)
- ●Ethnohistoryから見た中国西南民族の分化と融合―雲南の白族と彝族の調査に基づいて(白鳥 芳郎)
- ●English Resumes(翻訳・Edmund R. Skrypczak)
- ●第4期研究活動経過
3.『伝統宗教と社会・政治的統合』白鳥 芳郎・杉本 良男編(1988)品切れ
- ●序言(白鳥 芳郎)
- ●総論(杉本 良男)
- <第1部 統合の基盤と構造>
- ●イデオロギーとしてのカースト制度 ―部族社会の分析から(山田 隆治)
- ●華人社会の安全弁としての神教 ―社会-政治的状況との関連において(佐々木 宏幹)
- <第2部 イスラーム教と社会・政治的統合>
- ●Mesjidと聖なる籠 ―Amparita村のブギス人の衝突と統合―(倉田 勇)
- ●民族集団の認識基準におけるイスラームの機能 ―スールー地域の場合―(三浦 太郎)
- ●西スーダンのイスラームと奴隷 ―18・19世紀のマンデ系イスラーム教徒における事例から(坂井 信三)
- <第3部 南方上座部仏教と民族・国家的統合>
- ●バンコクの僧院における地方出身者の動向をめぐって(森部 一)
- ●神王 Rajasimha II世―ウダラタ王権研究のための試論(大岩 碩)
- ●花と山地とマラバール ―スリランカ・ウダラタのコホンバー・カンカーリ儀礼(杉本 良男)
- ●English Summaries(翻訳・Paul L. Swanson)
- ●第3期研究活動経過
2.『宗教的統合の諸相』白鳥 芳郎・倉田 勇編(1985)¥2,500
- ●序言(白鳥 芳郎)
- ●総論(倉田 勇)
- ●西アフリカのイスラム受容の一側面 ―マンデ系諸民族におけるイスラム教徒の非軍事的傾向をめぐって(坂井 信三)
- ●ヒンズー教における女神観(山田 隆治)
- ●スリランカ 農民の仏陀観(大岩 碩)
- ●キャンディ・ベラヘラ祭とワリヤク祭祀(杉本 良男)
- ●タイにおける僧院の相対的自律性と国家の統合(森部 一)
- ●シンガポールにおける童乩(Tang-ki)の治病儀礼について(佐々木 宏幹)
- ●スールー社会の宗教とアイデンティティ―神観念の分析に基づいて(三浦 太郎)
- ●ジャワ社会のライフ・サイクル―生誕から成人まで(倉田 勇)
- ●Summaries
- ●第二期研究活動
1.『伝統宗教と民間信仰』白鳥 芳郎・山田 隆治編(1982)¥2,500
- ●序言(白鳥 芳郎)
- ●総論(山田 隆治)
- ●スマトラ・アチェ社会の伝統的宗教行事と回教歴(倉田 勇)
- ●傜族の祖先墓修復儀礼とその祈祷書"安坆墓書" ―傜族の宗教と中国民間道教の影響(白鳥 芳郎)
- ●タイ農民の世界観について―死と再生の観念を手がかりとして(森部 一)
- ●仏陀の食べものと農民の仏陀観 ―スリランカ Wet Zone シンハラ農村の場合(大岩 碩)
- ●神・プリースト・人間―〈ボリューション〉再考(杉本 良男)
- ●シヴァ神の統合機能(山田 隆治)
- ●English Summaries
- ●第一期研究活動経過