センターを支えた歴代センター長

南山大学アメリカ研究センターは、1976年の創立以来、歴代センター長のもとで研究活動、学術交流、情報発信を重ねてきました。
センターの歩みを支えてきた歴代センター長を紹介するとともに、創立50周年に寄せられたメッセージを掲載しています。各時代の思いを受け継ぎながら、現センター長が次の半世紀へ向けたアメリカ研究センターの展望を語ります。

後列左から 沢登文治先生 鈴木達也先生 川島正樹先生 POTTER,David M. 先生 藤本博先生
前列左から 山岸敬和先生 岩野一郎先生
| 年(元号) | 年(西暦) | センター長 | 50年の歩み |
|---|---|---|---|
| 昭和51 | 1976 |
岩野一郎先生 1976年のセンター設立当初は「センター主任」の肩書きでセンターを統括し、1978年から1992年まではセンター長を務めました。 |
1970年代 |
| 昭和52 | 1977 | ||
| 昭和53 | 1978 | ||
| 昭和54 | 1979 | ||
| 昭和55 | 1980 | 1980年代〜1990年代 | |
| 昭和56 | 1981 | ||
| 昭和57 | 1982 | ||
| 昭和58 | 1983 | ||
| 昭和59 | 1984 | ||
| 昭和60 | 1985 | ||
| 昭和61 | 1986 | ||
| 昭和62 | 1987 | ||
| 昭和63 | 1988 | ||
| 平成1 | 1989 | ||
| 平成2 | 1990 | ||
| 平成3 | 1991 | ||
| 平成4 | 1992 | ||
| 平成5 | 1993 | 西村貞雄先生 (第2代センター長) |
|
| 平成6 | 1994 | ||
| 平成7 | 1995 | 金井光太郎先生 (第3代センター長) |
|
| 平成8 | 1996 | ||
| 平成9 | 1997 | 宮川佳三先生 (第4代センター長) |
|
| 平成10 | 1998 | ||
| 平成11 | 1999 | ||
| 平成12 | 2000 | 2000年代 | |
| 平成13 | 2001 | ||
| 平成14 | 2002 | ||
| 平成15 | 2003 | ||
| 平成16 | 2004 | 川島正樹先生 (第5代センター長) |
|
| 平成17 | 2005 | ||
| 平成18 | 2006 | ||
| 平成19 | 2007 | ||
| 平成20 | 2008 | ||
| 平成21 | 2009 | ||
| 平成22 | 2010 | 鈴木達也先生 (第6代センター長) |
2010年代 |
| 平成23 | 2011 | 藤本博先生 (第7代センター長) |
|
| 平成24 | 2012 | 川島正樹先生 (第8代センター長) |
|
| 平成25 | 2013 | ||
| 平成26 | 2014 | ||
| 平成27 | 2015 | ||
| 平成28 | 2016 | ||
| 平成29 | 2017 | ||
| 平成30 | 2018 | 沢登文治先生 (第9代センター長) |
|
| 令和1 | 2019 | ||
| 令和2 | 2020 | ||
| 令和3 | 2021 | ||
| 令和4 | 2022 | POTTER,David M. 先生 (第10代センター長) |
|
| 令和5 | 2023 | ||
| 令和6 | 2024 | ||
| 令和7 | 2025 | ||
| 令和8 | 2026 | 山岸敬和先生 (第11代センター長) |
2026年 |
歴代センター長からのメッセージ
第5・8代センター長 川島正樹先生
研究交流の熱気を受け継ぎ、新たな共同研究へ
私たちが良きに悪しきに思い描いてきた「アメリカ」が本質的に変わりつつある歴史の転換点を目の当たりにしつつ、アメリカ建国250周年と重なる南山大学アメリカ研究センター50周年を迎える今年、センター研究員の皆様にお願いが二つあります。まずNASSS(名古屋アメリカ研究夏期セミナー 2007-2011)の一環で、アメリカ人著名学者と日本および環太平洋諸国の院生が寝食を共にし、膝を突き合わせて夜毎真剣に語り合った「国際院生セミナー」の熱気を反芻して頂きたいと思います。次に、2013年に催した地元日本人ブルーグラス・バンドを招いたライブ・コンサートのような文化的な行事も、是非また企画してほしいです。そのためには何よりもまずお金が必要です。アメ研センターが中軸となり、学内および学外の研究者、とりわけ名古屋周辺や全国の南山OB/OG/関係者等を結集して、科研費等の外部資金採択を目指した中長期的な共同研究企画を是非試みられますよう祈念します。
第6代センター長 鈴木達也先生
変わりゆく世界の中で、これからのアメリカ研究を展開する
1991年のソ連崩壊、1993年のEU発足等、50年前にアメリカ研究センターが創設された当時とは、世界情勢、国際社会におけるアメリカ合衆国の役割、立ち位置も大きく変化しています。「アメリカ研究」の意味合いについても自ずと変化してきていますが、50年間にわたるこれまでのアメリカ研究センターの活動で蓄積してきた知見を踏まえて、「今、そしてこれからのアメリカ研究」を展開していくことはとても意義深いことだと考えています。講演会をはじめとした社会とのつながりも益々強めていき、アメリカ研究センターがこれからも中部地区唯一のアメリカ研究の拠点としての役割を果たしていくことを強く願っています。
第7代センター長 藤本博先生
アメリカ理解の「学びの空間」を次の半世紀へ
トランプ2.0政権成立以降、「アメリカはどうなっているのか」、「アメリカはどこへ向かっているのか」、理解が難しい時代です。この状況下、これまで恒常的にアメリカ理解に関する「学びの空間」を提供してきたセンター活動への期待は大きいものがあります。
アメリカ研究センターは、中部地区唯一のアメリカ理解への拠点として南山大学の貴重な「知の資産」です。次の半世紀に向け、この強みを活かし活動範囲拡大に期待を寄せています。一つは、セミナー開催にあたり、研究者はもとより若い世代によるアメリカ理解をめぐる「対話の場」として南山を含む近隣大学の学生・院生の参加をこれまで以上に呼びかけること。そして第二は、社会連携の視点から地域社会のアメリカ理解に資する活動(地元ジャーナリストとの交流や市民講座開催など)に取り組むことがあります。
第9代センター長 沢登文治先生
分野を越えた連携で、アメリカ研究の可能性を広げる
これからの50年においては、これまで南山大学アメリカ研究センターが歩んできた50年間とは比較にならないほど急速で大幅な変化が、アメリカにおいても、また日本においても見られることでしょう。そして、それは国内政治や国際政治、経済、または法の分野に限らず、文学や民俗、生態系や自然環境その他、あらゆる分野において言えるのではないでしょうか。
南山大学アメリカ研究センターの強みは、関東と関西の真ん中に位置しつつ、さまざまな分野のアメリカ研究に、この地域で活躍している多くの研究者も含めて活動できるところです。そのように分野をまたいでアメリカ研究をする多くの人々や団体と、これまで以上に連携を深めながら発展していくことが期待されています。
第10代センター長 POTTER,David M. 先生
時代の変化を見つめ、多様な視点からアメリカ研究をさらに発展させる
これまで半世紀にわたり、本センターはアメリカの文学、文化、歴史、経済、政治など、多様な分野における研究を着実に積み重ね、中部地域における唯一のアメリカ研究センターとして歩みを続けてきました。その間、地域内外の優れた研究者の知見と洞察を、講演会やシンポジウムの開催、『Nanzan Review of American Studies』への論文掲載、さらには5年にわたって開催した Nanzan Symposium on American Studies(NASSS)を通じて広く発信し、アメリカ社会への理解を中部地域のみならず全国へと深める上で重要な役割を果たしてきたと考えています。
本センターが設立された当時、日本はなお「アメリカから学ぶ」という姿勢が色濃い時代にありました。しかし、その後の50年間で、日米関係を取り巻く国際環境や両国の相対的な立場は大きく変化してきました。前センター長である沢登文治教授が指摘されたように、アメリカ研究をめぐる課題や視点もまた、時代とともに変容しています。こうした変化を踏まえ、次世代の研究員には、新たな時代の要請に応えながら、多様な視点からアメリカ研究をさらに発展させ、その成果を国内外へ積極的に発信していくことを期待しています。
現センター長メッセージ
第11代センター長 山岸敬和先生
50年の歩みを受け継ぎ、中部地域から新たな知を発信する
1976年に設立された南山大学アメリカ研究センターは、中部地域で唯一、アメリカ研究に特化した研究センターとして、半世紀にわたり研究活動、学術交流、若手研究者の育成を通じて、日本におけるアメリカ研究の発展を支えてきました。また、国内でも数少ないアメリカ研究専門の英文ジャーナルを1979年以来継続して刊行し、研究成果を国内外へ発信してきたことも、本センターの大きな特色です。この50年の歩みは、センターの設立に尽力された先生方をはじめ、歴代のセンター長、研究員、職員、そして活動を支えてくださった多くの皆様のご尽力の積み重ねによるものです。ここに改めて、深い敬意と心からの感謝を申し上げます。
私たちは、この豊かな歴史を受け継ぐだけでなく、次の50年に向けて、センターの役割をさらに発展させていかなければなりません。研究を一層深化させ、国際的な発信力を高めることはもちろん、専門的な知見を大学の内側にとどめることなく、地域社会や市民へ広く開いていくことが、今後ますます重要になると考えています。そのためにも、国内外の大学や研究機関との学術交流をさらに推進するとともに、ジャーナリズムや日米交流団体、地域社会との対話と連携を深め、多様な立場の人々がアメリカについて学び、語り合う場を育んでいきたいと思います。こうした取り組みを通じて、中部地域から国内外へ向けて新たな知を発信し、アメリカ研究の発展と地域の日米交流に貢献し、本センターの歴史に新たな一ページを刻んでいけるよう努めてまいります。
