センター員紹介

森山 貴仁

専門

専門はアメリカ史です。20世紀からの現代アメリカ保守主義に関心があり、保守主義が社会運動としてどのように拡大したか、メディアをどう利用したか、そしてグローバル化の中でいかに変質してきたかを考えています。

猫の手を借りたいぐらい忙しいときに構ってくれるうちの猫

研究を始めたきっかけ

きっかけはいくつかあるかもしれませんが、ロバート・パットナムの『孤独なボウリング』という本が今の研究の始まりです。1960年代のアメリカでは市民権運動(公民権運動)や反戦運動、フェミニズムなど様々な社会運動が盛り上がりましたが、その頃からアメリカでは政治への無関心と社会の孤独が深まったとパットナムは論じました。その本を読んでから僕は、社会運動や政治参加、社会紐帯について考えたいと思い、研究の道に進みました。

2018年フロリダ州の銃規制を求めるデモ。学生も多く参加。

研究の学術的意義

僕は院生の頃は少し尖っていて、「右に出る者はいない」と言えるような独創性ある研究をしたいと思い、やがてダイレクトメールの研究に至ります。現在のSNSのように個人の好みに合わせて情報が送られる技術は、すでに1950年代のアメリカ政治で実用化されていました。そんな政治メディアの歴史を体系的に考察したのが僕の最初の本です。ただ、あまりにニッチなので、右どころか左を見ても後ろを見ても誰もいないだけかもしれませんが。

大学院時代の恩師と

研究の社会的意義

僕の専門はアメリカ史なので、現在の日本で暮らす私たちにとっては「今ではない過去、ここではない他国」を見る学問といえます。それは遠い世界の話に思えるかもしれませんが、まるで旅から帰ると日常が少し違って見えるように、アメリカの歴史を知ることで自分の社会を新しい視点から考えることもできます。結局、他者を観察することは自己を理解することになるのですから。その営みが歴史研究の社会的な意義だと僕は思います。

春の南山キャンパス。ある意味、大学は研究と社会の接点。

将来の研究の展望

最近はマイノリティの保守に関心を持っています。多くの場合、ニュースなどで見かけるアメリカの保守派は白人です。しかし、なかには人種差別の是正政策に反対する黒人や、ドナルド・トランプを応援するアジア系など、マイノリティの一部には保守主義を支持する人々もいます。彼らはなぜ、自分の属するコミュニティに攻撃的になることもある政治運動に傾くのか。マイノリティ保守を考えることで、保守主義研究に新しい光を当てたいと思っています。

代表著書

研究者紹介

森山 貴仁

MORIYAMA Takahito

政治学、アメリカ研究

研究者総覧(研究者詳細)

南山の先生

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