センター員紹介

手塚 沙織

専門

専門は国際政治経済学とアメリカの移民政策です。研究者やエンジニアといった高度なスキルや知識を有する「高度外国人材」と呼ばれる人たちに対するアメリカの移民政策がどのように形成されてきたのか、さらに、高度外国人材の国際移動が国家間の技術開発競争にどのように影響を与えてきたのかを考えています。

ワシントンD.C.にある国会議事堂。ここで法案が法制化される。2016年3月18日に撮影。この時、国会議事堂は工事中だったため、珍しい写真が撮れました。

研究を始めたきっかけ

最初のきっかけはアメリカに留学し、そこでの様々な経験がありますが、現在の研究はシリコンバレーの起業家の著書を読んだことが始まりです。その後、たまたまシリコンバレーがアジア系移民に支えられているというカリフォルニア大学バークレー校のアナリー・サクセニアン教授の論文を読み、そういった移民を受け入れる制度とはどのように生み出されてきたのかと制度に興味を持ちました。

シリコンバレーにあるフェイスブック(現メタ)の本社の前で

研究の学術的意義

高度外国人材に関する研究は、その経済的・社会的貢献に関心が向きやすく、経済学・社会学の観点からの分析が多数を占めてきました。アメリカにおいて、一見ポジティブな経済的貢献をもたらす高度外国人材を拡大するにあたって、利害関係者が手放しで支持したわけではありません。政策が形成される中で、どのような利害対立があるのかを私の研究にて詳細に分析してきたことで、政治の中でどのように経済が語られてきたのか、誰にとっての合理的かを明らかにし、経済と政治を結びつけた上で意義があるものだと考えています。

調査で訪れたアーカンソー州にあるクリントン大統領図書館

研究の社会的意義

世界最大規模の移民を受け入れてきたアメリカの移民政策の分析を通じて、アメリカの政治家や利害関係者の考え方を理解することができます。それは、将来のアメリカ経済や政治を占う試金石にもなりえます。依然としてアメリカ経済や政治が世界に与える影響は大きく、私の研究を通じて、今後の世界や日本の社会への理解を深める論点を提供できると信じています。

将来の研究の展望

これまで大半の科学技術分野で世界をリードしてきた国はアメリカでしたが、昨今は必ずしもそうではありません。国家間の技術開発競争において、高度外国人材の国際移動、それに影響を及ぼす政策、そしてその政策をめぐる利害関係者の政治に考察を続けていきたいと思っています。

代表著書

研究者紹介

手塚 沙織

TEZUKA Saori

移民政策、国際人口移動、アメリカ政治・経済

研究者総覧(研究者詳細)

南山の先生

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